【イオン八事】なごや産の野菜の魅力に迫る 講座に参加しました|地域情報
2021/09/10
こんにちは。無印良品 イオン八事です。
当店のおたよりにて、ここ八事の地名が入る、”八事五寸にんじん”のご紹介を何回かにわたってお届けしてきましたが、今回は地元野菜についての知識をさらに深めるべく、8月26日に天白生涯学習センターで行われた「天白特産野菜の地産地消 なごや産の野菜に迫る!」講座にスタッフが参加させていただきました。
講師は野菜ソムリエ上級プロであり、あいち在来種保存会の代表世話人の高木幹夫さんです。
40年以上に渡り、在来種の採種・栽培・伝承活動を継続されています。高木さんは、そのあいちの伝統野菜をみなさんに知っていただき、種を絶やさぬよう地産地消を通し、地元野菜を盛り返していこう!と活動を続けられています。
まず、一番初めに衝撃的な数値を教えてもらいました。私たちが住む愛知県は農業県。野菜の生産量は全国第7位です。それにもかかわらず、県民の野菜摂取量はなんと全国47位!イコール最下位という報告もあります。
そんな愛知県には、「あいちの伝統野菜」に認定されている野菜が21品目35品種あります。
定義の一例として伝統野菜とは…
古くから地元で絶えることなく、「食文化を育ててきた野菜」、「旬を感じることができる野菜」です。
しかし、伝統野菜がどんどん消えてきてしまっているのが現状です。生産者の高齢化や産地の考え方なども理由にあげられますが、今の大きな理由として
① 生産者・生活者の要求に応えられない
② 様々な品種の登場
の2つがあることを学びました。
① の例として、餅菜(正月菜)があります。
お正月のお雑煮に使われる餅菜(正月菜)は、その名の通りお正月にまつわる野菜で季節限定の販売になります。その季節にあてはめて生産するのが難しくなり、どんどん生産量が減っています。スーパーで売られている餅菜は年間を通して生産・販売が可能な小松菜にどんどんシフトしているそうです。我が家ではたまたま父が家庭菜園で餅菜を育てているので当たり前のように使っていましたが、巷ではそんな状況になっていたことにとても驚きました。
② の例としては、とげがないナスや種のないピーマンなどが挙げられます。野菜は野菜臭くないもの、甘い野菜が今は人気だとか。もちろんこれらの品種改良は種子メーカーさんなどの努力もあり今の食生活を豊かにしてくれています。また、野菜の安定供給にもつながりますが、地元野菜の生産がどんどん少なくなっている理由でもあるんですね。
最後に天白区で採れる地元野菜を学びました。
このおたよりではおなじみ、甘みの強い「八事五寸にんじん」、
栗の実を逆さにしたような形の「くりあじかぼちゃ」、

緑のカーテンに最適な「セイロン瓜」です。
どれも旬の季節にしか生産できない地元野菜です。もしこのあたりで見かけたら、ぜひお手にとって、旬を味わってみてください。
高木さんの取り組みで、あいちの伝統野菜のシンボルマークを掲げるお店が徐々に増えてきています。

・あいちの伝統野菜が食べられるお店
・あいちの伝統野菜が買えるお店
・あいちの伝統野菜を学べるお店
地産地消にもつながる地元野菜をどんどん応援していきたいです。そして、全国最下位の野菜摂取量も増やしていきたいですね。
次回は、「名古屋市農業センターで栽培している野菜を学ぼう」講座についてレポートしたいと思います。
無印良品 イオン八事