【東京有明】わたしにあう、服|デニム編 ♯4 シューリペア アバンティ

アバンティ

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2022/10/18

無印良品 東京有明では『わたしにあう、服』と題し、江東区に暮らす人々の姿とともに、
日常に寄り添う無印良品の服を提案していきます。

『シューリペア アバンティ』は、江東区清澄3丁目にある町の修理屋さん。
靴をはじめ、鞄や財布などの革製品や傘の修理、包丁や鋏の研ぎ、合鍵作成まで幅広く対応してくれます。

 

アバンティ



何か壊れたとき、修理に出そうと考えるよりも先に、買い替えを検討する方が多いかもしれません。
「修理するほどのものでもないし……」と考えてしまいがちですが、「娘が買ってくれたものだから」「OL時代に履いていた靴をもう一度履きたい」など、
商品の価格に関係なく、思い出とともに持ち込まれる方が多いそうです。
ラックには修理を待つ品物がところせましと並び、こんな状態でも直せるのかと驚くものもありました。

 

八方ミシン



これは『八方ミシン』という、修理でしか使われることのない特別なミシン。
通常のミシンは縫う方向が一方向のみですが、八方ミシンは名前の通り360度変えることができ、一針一針ハンドルを手回ししながら縫い進めていきます。

「数十年前のブランド鞄の修理依頼では、鞄をバラして裏地の設計図から引いて修理することもあります。型をとり、ないものはつくります」
修理というのは、元通りに戻すことではないと山本さん。
変える必要があるときは違う素材を提案したり、お客様と相談しながら修理を進めるそうです。

 

アバンティ



店主の山本さんがはじめて修理に触れたのは、高1のとき。
たまたま新聞で見かけた地元の修理屋でアルバイトを始めたことがきっかけで、靴に興味を持つようになったそうです。
夏休みだけのつもりが、受験前までアルバイトを続け、大学卒業後は靴メーカーに就職。
一度は製造に携わったものの、修理の方が向いているのではという想いが強まり、25歳で再び高校時代を過ごした修理屋へ。
そこから20年間勤め上げ、2021年に独立されました。

清澄白河は全く知り合いもいない土地だったそうですが、地域の情報を書き込んだ付箋を貼ったマップをくれる方がいたりと、オープン準備の頃から気にかけて声をかけてくださる方もいて、あっという間に溶け込めたのだそう。

 

アバンティ



趣味のウクレレを聴かせてくれたりと、実はとっても気さくな山本さん。
意外だったのですが、修理で一番緊張するのは高価な品物よりも「新品」とのこと。
「いい靴を買ったその足で、箱ごとレザーソールの補強に来られる方もいるんですが、一度でいいから履いてきてと思っちゃう」と笑顔。

アバンティさんのInstagramでは、修理品のビフォーアフターを見ることができます。
壊れたら終わりではない、ものとの付き合い方。
修理という選択肢があることを、もっとたくさんの方に知ってほしいなと思いました。
ぜひ、構えずふらっと相談に行かれてみてはいかがでしょうか。
 

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今回、着ていただいたもの

ストレッチデニムスリムパンツ(紳士)


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シューリペア アバンティ
東京都江東区清澄3丁目7-8 タカノマンション1-B


公式Instagram
https://www.instagram.com/shoe_repair_avanti/



無印良品 東京有明

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