【京都山科】ふりかけの話|食べものの話をしよう
2020/03/25
私たちが生きるこの日本には、さまざまな食文化があります。先人たちによって今日まで絶えることなく継がれてきたおいしさの中には、食という営みそれ自体のおもしろさや、もしかしたらよりよく生きるためのヒントが隠されているかもしれません。ふだん当たり前だと思って口にしている食材や素材を一歩後ろに下がって見つめてみると、あたらしい発見や学びが必ずあります。
地下1階の食品売場を歩きながら、私たちと一緒に、食べることについて考えてみませんか。
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お花見や遠足で、お弁当を食べる機会が多くなる季節です。
お弁当といえば、半分ずつに詰められたおかずと白ごはん、そしてふりかけ。冷たくなったごはんを魔法のようにおいしくしてくれるのが、ふりかけなんですよね。
ふりかけの歴史は鎌倉時代にさかのぼり、当時の書物に鯛やサメの肉を細かく切って塩干しにしたものや削り節をごはんに乗せて食べていたと記されています。お米と深い結びつきがある日本ですから、ふりかけのような調味料が出現して広く普及するのも自然だなと思います。
近年ではさまざまな味が開発され、調味料というよりは嗜好品のように楽しまれていますね。
「こどもがふりかけごはんなら食べてくれるのよね」というお母さんたちのお話をよく耳にします。
野菜や海藻など、こどもにとっては摂りづらい栄養源を気軽においしく摂ることができる、というのも魅力のひとつかもしれません。
京都山科の地下1階には、素材を生かしたふりかけや趣向を凝らしたちょっと変わったふりかけが、たくさん並んでいます。
今日は数あるふりかけの中から、私たちが食べておいしかった2品をご紹介しますね。
■じねんじょ村『自然薯ふりかけ おかか味』80g 消費税込378円
鰹節や昆布、イワシなどの出汁系食材がたくさん入っているので、じゅわっと口の中にうまみが広がります。
白ごまのプチプチと自然薯のサクサクが楽しい! それに、振りかけてからしばらく経つと、ごはんの水分で自然薯フレークがもっちりするんです。
「ごはんの味を引き立てるふりかけだね」というのがスタッフの感想。おかか味のほかにわさび味と梅しそ味もあるので、チェックしてみてください。
■丸山食品『漁師町の海苔ごはん』31g 消費税込648円
昔に漁師町で食べた朝ごはんからヒントを得て生まれたふりかけ。心にも体にもやさしい、なつかしい味です。
海苔の香りと鰹節のうまみがダイレクトに伝わるこのふりかけですが、その魅力は使いやすさにあります。
炊き立てごはんにかけて、醤油をひとたらし。生卵や納豆をのせて。冷奴や雑炊に。「パスタにも合いそう」とスタッフからの意見もありました。
素材を生かしたシンプルなふりかけだからこそ、使い方は無限にあります。キッチンにあれば、「ちょっとこれ入れてみようかな」という思い付きひとつで新しいおいしさが生まれそうですね。
ふりかけは私たちのくらしにもうすっかり馴染んでしまっていて、お弁当を開けるたびに「今日はなんのふりかけかな?」とわくわくしていたあの気持ちが薄れてしまっているような気がします。
パンに塗るジャムを楽しむように、ふりかけをいろんな種類や産地や味を変えて楽しむくらしも、ささやかだけれどとても豊かに思えます。
ふりかけはごはんをおいしくするだけでなく、家族の食卓に楽しい雰囲気をふりかけてくれそうです。ぜひ、いろいろ試してみてくださいね。
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