【グランフロント大阪】これでいいのわけ|わけ日誌7 [最終回]
2023/07/26
「無印良品を改めて見つめ直そう」
改装中のグランフロント大阪の店舗でスタッフとして働いている“無印さん”は現在お休み中。
この期間に商品やサービスなどの「無印良品の理由(わけ)」を再確認するため『わけ日誌』をまとめることにしました。
7回目となる今回で、この日誌は最終回となります。
無印さんが最終回のテーマに選んだのは“これでいい”のわけ。
無印良品のコンセプトに着目しました。
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■7月◎日
「シンプル」「地球に優しい」「ナチュラルテイスト」「素朴」…
無印良品に対してみんなが思う印象は、このようなことではないでしょうか。
ふと、そもそも無印良品のものづくりは何故シンプルで環境に優しい商品を展開しているのかという疑問を抱きました。
前回までは具体的なサービスや商品づくりのわけを深掘りしましたが、この日誌の最後は抽象的な無印良品のコンセプトを深掘りしてみようと思います。
無印良品を体現する代表的な言葉にこんなものがあります。
『これがいいではなく、これでいい。』
この言葉を説明するには無印良品の創業当初の時代背景に着目するのがいいかもしれません。
1980年。時は高度経済成長の好景気を受けて人々の活気も溢れ、消費の形も大きく変容していました。
数多くのブランドがうまれ、軒を連ねては演出過剰になっていた消費の現場で、その逆をいく「消費社会のアンチテーゼ」として無印良品は誕生しました。
例えば食品でも見栄えが悪く商品にならないものも、食べてしまえば同じですよね。
多少見栄えが悪くても、不揃いでも、美味しかったら『これでいい』。
無印良品で思い浮かべるのは、ベージュ色のタグや包装。
紙の原料であるパルプを漂白するプロセスを省略すると、紙はうすいベージュ色に。
色を付けない、元の紙の色のまんまで包装は『これでいい』。
消費を促すためではなく、そのモノの素材や使う生活者の目線に立って「これでいい」モノを考えてきました。
また今でこそ世の中ではSDGsと叫ばれていますが、無印良品は創業当初から持続可能性を含んだ「これでいい」という普遍的なモノづくりのプロセスを歩んでいます。
つまりは最初にシンプルなものを作ろう、環境に良いモノを作ろうと始まった訳ではなく、
『これがいいではなく、これでいい。』
という思考の結果が、シンプルであるし環境に優しくなっているわけです。
「シンプル」「自然派」は結果的にうまれた印象で、その本質には『これでいい』という無印良品の思考・コンセプトがあったわけですね。
見方によっては「これでいい」には少しの諦めや不満を残すイメージがあるかもしれませんが、無印良品は明晰で自信に満ちた「これでいい」の次元をいつも考え続けています。
私も無印良品のスタッフ一員として、ひとりの生活者として、この問いを考え続けていたいなと思いました。
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最終回の今回は具体的なサービスやものづくりではなく、抽象的で本質的なわけに着目してみました。
「MUJI 無印良品」「MUJI 無印良品2」という書籍を参考に、今一度読み直して日誌にまとめた無印さん。
この2冊はそれぞれ創業30周年(2010年)、40周年(2020年)に発刊された書籍で無印良品の歩みを知ることができますよ。
また、ホームページにもWhat is MUJI?としてこのコンセプトをまとめています。
⇨What is MUJI?
グランフロント大阪の無印良品も関西で最大級の店舗に生まれ変わり、よりこういった「わけ」を考え伝える店舗になります。
「生活者」として、お客さんとも一緒に考え、発信できるお店になればと思っています。
「わけ日誌」全7回。最後まで読んでいただきありがとうございます。
グランフロント大阪のリニューアルオープンまで残り一ヶ月と少し。
引き続きおたよりでは情報を配信しています。
ぜひ店舗フォローをしてお楽しみ下さいね。
無印良品 グランフロント大阪
改装中のグランフロント大阪の店舗でスタッフとして働いている“無印さん”は現在お休み中。
この期間に商品やサービスなどの「無印良品の理由(わけ)」を再確認するため『わけ日誌』をまとめることにしました。
7回目となる今回で、この日誌は最終回となります。
無印さんが最終回のテーマに選んだのは“これでいい”のわけ。
無印良品のコンセプトに着目しました。
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■7月◎日
「シンプル」「地球に優しい」「ナチュラルテイスト」「素朴」…
無印良品に対してみんなが思う印象は、このようなことではないでしょうか。
ふと、そもそも無印良品のものづくりは何故シンプルで環境に優しい商品を展開しているのかという疑問を抱きました。
前回までは具体的なサービスや商品づくりのわけを深掘りしましたが、この日誌の最後は抽象的な無印良品のコンセプトを深掘りしてみようと思います。
無印良品を体現する代表的な言葉にこんなものがあります。
『これがいいではなく、これでいい。』
この言葉を説明するには無印良品の創業当初の時代背景に着目するのがいいかもしれません。
1980年。時は高度経済成長の好景気を受けて人々の活気も溢れ、消費の形も大きく変容していました。
数多くのブランドがうまれ、軒を連ねては演出過剰になっていた消費の現場で、その逆をいく「消費社会のアンチテーゼ」として無印良品は誕生しました。
例えば食品でも見栄えが悪く商品にならないものも、食べてしまえば同じですよね。
多少見栄えが悪くても、不揃いでも、美味しかったら『これでいい』。
無印良品で思い浮かべるのは、ベージュ色のタグや包装。
紙の原料であるパルプを漂白するプロセスを省略すると、紙はうすいベージュ色に。
色を付けない、元の紙の色のまんまで包装は『これでいい』。
消費を促すためではなく、そのモノの素材や使う生活者の目線に立って「これでいい」モノを考えてきました。
また今でこそ世の中ではSDGsと叫ばれていますが、無印良品は創業当初から持続可能性を含んだ「これでいい」という普遍的なモノづくりのプロセスを歩んでいます。
つまりは最初にシンプルなものを作ろう、環境に良いモノを作ろうと始まった訳ではなく、
『これがいいではなく、これでいい。』
という思考の結果が、シンプルであるし環境に優しくなっているわけです。
「シンプル」「自然派」は結果的にうまれた印象で、その本質には『これでいい』という無印良品の思考・コンセプトがあったわけですね。
見方によっては「これでいい」には少しの諦めや不満を残すイメージがあるかもしれませんが、無印良品は明晰で自信に満ちた「これでいい」の次元をいつも考え続けています。
私も無印良品のスタッフ一員として、ひとりの生活者として、この問いを考え続けていたいなと思いました。
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最終回の今回は具体的なサービスやものづくりではなく、抽象的で本質的なわけに着目してみました。
「MUJI 無印良品」「MUJI 無印良品2」という書籍を参考に、今一度読み直して日誌にまとめた無印さん。
この2冊はそれぞれ創業30周年(2010年)、40周年(2020年)に発刊された書籍で無印良品の歩みを知ることができますよ。
また、ホームページにもWhat is MUJI?としてこのコンセプトをまとめています。
⇨What is MUJI?
グランフロント大阪の無印良品も関西で最大級の店舗に生まれ変わり、よりこういった「わけ」を考え伝える店舗になります。
「生活者」として、お客さんとも一緒に考え、発信できるお店になればと思っています。
「わけ日誌」全7回。最後まで読んでいただきありがとうございます。
グランフロント大阪のリニューアルオープンまで残り一ヶ月と少し。
引き続きおたよりでは情報を配信しています。
ぜひ店舗フォローをしてお楽しみ下さいね。
無印良品 グランフロント大阪