【堺北花田】ぶどう畑に想いを馳せて|河内ぶどう いろいろ使えるシロップ
2024/03/28
おいしいってなんだ。という問いを掲げながら、開店以来産地を巡る旅を続ける無印良品イオンモール堺北花田。難波ねぎやよろしい茸をはじめ、これまでたくさんの商品やその背景にある物語をご紹介してきました。
3月から新たに発売されたのは『河内ぶどう いろいろ使えるシロップ』。
炭酸水で割ってソーダにしたり、夏にはかき氷にも。ぶどうの芳酵でまろやかな味わいが魅力のシロップです。
昨年8月のとある日、私たちは大阪府柏原市にある、ぶどうシロップの故郷へとやってきました。
柏原市は大阪府の中でも雨量が少なく、気候がぶどうの栽培に適していたことから古くからぶどうの栽培がこの地に根付き、昭和初期には日本一の産地に。
その後、時代の変化や台風の影響により畑や醸造所が少なくなったものの、今なお高い生産技術と質の良いぶどうがこの地に受け継がれています。
そんな柏原市にある、カタシモワイナリーは100年以上前から続く、西日本でもっとも古くからあるワイナリー。創業当時から“日本人の味覚に合う上質なワインを造りたい”という想いを原点に、オリジナリティあふれる商品の製造を続けています。
地産地消など優良活動表彰による農林水産大臣賞ほか数々の賞を受賞し、2019年のG20大阪サミットでは7アイテムが採用されました。
私たちがワイナリーを訪れた日は炎天下の真夏日。うだるような暑さの中、ワイナリーへ到着。「ようこそ、いらっしゃいました」と腕いっぱいに飲み物を持って私たちを労い出迎えてくれたのは、取締役の高井麻記子さんです。
ワイナリーのなかは歴史を感じる建物ばかりです。最初に訪れたカタシモワイナリーミュージアムカフェ&バーには、柏原市指定有形民俗文化財にも指定された、明治~大正時代に使われた醸造器具などが展示されており、タイムスリップしたような気分に。
ノスタルジーな気分に浸りながら、昨日収穫されたばかりのぶどうからつくったジュースの澱(おり)を試飲させてもらいました。
澱とは、ぶどうに含まれるポリフェノールやたんぱく質などの成分がぎゅっと固まったもの。飲んでみると甘みがとても強く、普段飲んでいるぶどうジュースとは違ってぶどうの皮や種などのうまみや渋みが感じられました。
私たちが今回こちらに訪れた一番の理由はこの澱。製造過程で廃棄されてしまう澱を活かした商品ができないかと、柏原市までやってきたのです。
「澱はワインやジュースと同じでその年度にできたぶどうの状態や発酵具合で味わいや風味が変わってくるもの。似ているものをつくっても、毎年同じ味わいにはならないからこそ価値があり、楽しみにできるものなのではないかと感じます」と商品開発の担当者は語ります。
「澱って!誰も知らんやん!と思ってたのに、そこに注目するなんて。まずは言ってみるっていうアクションと目の付け所がすごいなとびっくりしました」と麻記子さんも話を聞いた当初は驚いたのだとか。
麻記子さんのご厚意で醸造所内も見学させていただくことに。中には機械や樽がたくさん並んでいました。
ワインといえば木樽に入っているイメージがありますが、なぜ木なんでしょうか?木よりも頑丈な素材を使えばもっとたくさんワインをつくれるはずです。
その理由は、木は少しずつ呼吸するので、ワインを少しずつ酸素に触れさせながら熟成させることができること。また、タンニンという渋味成分が出るので、ぶどうの皮や種から出るタンニンとくっつきやすく、なめらかな仕上がりになったりするのだとか。
カタシモワイナリーでは木樽の他にステンレス、プラスチックの樽があり、同じワインでも樽の素材が違うだけで、味が全く違うものになるそうですよ。
大正時代中期につくられた貯蔵庫にもお邪魔しました。やさしい木の香りに包まれたまるで洞窟のように暗い貯蔵庫。こちらは国の有形文化財にも登録されていて、昭和時代から仕込んだワインの数々がずらりと並んでいます。中には主と呼ばれる、昭和16年につくられたというブランデーも。
一升瓶に入っているのは、当時、日本酒の杜氏や醤油屋さんと一緒にワインの研究を始めたことがきっかけ。ステンレスよりもビンのほうがより新鮮な状態を保つことができるのだそうです。
ロマンあふれる貯蔵庫を出て、次に向かったのはぶどう畑。奥に見える「柏原ワイン」の看板のさらに奥まで続く、大きな畑には様々な種類のぶどうが実っていました。
ぜえぜえと息を切らしながら山を登り続ける取材班一行の先頭を行くのは麻記子さん。顔色一つ変わらず足取りが軽やかで坂道もなんのその。さすがです。
秋に大きく育つぶどうの赤ちゃんや「大阪RN-1」など様々なぶどうを紹介してもらいました。「大阪RN-1」は実まで赤い期待の新品種。メルローの特長も入ったワイン用のぶどうなんだそうですよ。
これだけたくさん種類のあるぶどう。収穫はさぞ大変でしょう。
「収穫のタイミングは食べて決めます。サンプルを食べて決めるんですけど、発育過程がいろいろなので好きな時に収穫できないのがちょっとした悩みですね。ほんとは収穫したいのにこっちが終わらないー!ってね」と麻記子さん。いろんな話を聞かせてもらいました。
「ちなみに水は一切やりません、雨だけです。水が多くても少なくてもだめなんですよね。一回でも水をあげてしまうと、ずっとあげ続けなくてはいけないし、少なくする時はギリギリまでぶどうに耐えてもらいます。かわいがっているんだか、どうだか」
果物にとって雨は恵みであり、時に病気の原因にもなってしまうもの。この畑でも、果実に雨が当たらないように工夫がされていました。
「シャルドネ様はね、特に気難しいんですよ。直接雨がかからなくても嫌なんですって。貴婦人みたいでしょ」と笑いながら語る麻記子さんですが、生産者さんの苦労は計り知れません。
麻記子さんによると、ぶどうの木は100年生きるそうです。30年を過ぎるとあまり実ができなくなってきますが、長生きすればするほどおいしいワインができるのだとか。
130年以上育てているカタシモ本ぶどうは、近年の気候変動にも負けない立派なぶどうです。
この品種の生まれ故郷はコーカサス地方。今でいうジョージアのあたりですね。おそらくシルクロードを渡って中国の品種と交配し、日本にやってきた品種なのではないかといわれています。
品種では甲州の仲間といわれていますが、見た目は全く違うといいます。ワインにするとより違いがわかるそうですよ。
「甲州の方でつくると水の様な上品な味わい。大阪のものは濃いんです。ちょっとグイグイ来る感じで、いい意味で大阪らしいですね」とそんな話も交えながら次に向かったのは、先ほど、気難しいといわれていたシャルドネ様の畑。
よく見るとポコポコと大きさの違う実がなっているものを見つけました。まるでとうもろこしのようです。
「これはどこから水を拾ってきたのか・・・。水太りしていますね。お互いに果肉をつぶし合ってしまうので、もしかしたら半分ぐらい腐ってしまうかも。私腐りますわよって。ほんともう困ります」
どれだけ細心の注意を払っていても、こうなってしまうこともあるのだとか。水やりの加減って本当に難しいですね。
こちらの畑では30種類のぶどうを育てているそうですが、麻記子さんいわくそれは表向き。5代目である麻記子さんのお父さんであり、カタシモワイナリー会長の利洋さんはチャレンジ精神旺盛で、実験用のぶどうもたくさん植えられているそうです。
ぶどうを見ながら山道のような坂を登ること約20分。「この辺でやめときますか?まだ2合目ですよ」と麻記子さん。取材班は暑さと慣れない坂道でもう既にバテバテでしたが、せっかくならてっぺんまで行きたい。その想いを力に変えてもうひと頑張りです。
やっとの想いで看板の場所まで到着。周りの景色を一望できて頑張って登った甲斐がありました。
取材班はぶどう棚の中でひとやすみさせてもらうことに。日差しも防げて涼しい風が通る棚の中はいい気持ち。
麻記子さんは、いずれは下の畑も全て棚にしたいのだとか。
「棚はメリットもあるけど大きな台風に弱いんです。今後のためにしっかりと補強しないと。でも土木作業はしんどいなぁ」と本音もぽろり。
ぶどう畑から戻った私たちは、ワイナリーでワインの試飲をさせていただくことに。
品種や発酵、保存方法によってこんなにも味が変わるのかと、改めてぶどうの魅力を感じました。
なかでも特に印象深かったのは『宝吉(ほうきち)』というワイン。いろんな事情で耕作を放棄してしまった土地(耕作放棄地)でつくったぶどうからできたワインだからという理由でこの名前がつきました。
「耕作放棄地をマイナスイメージではなく、吉を生み出す宝の畑にしましょうという想いでこの名前なんです」と麻記子さん。
おみくじのようなラベルにも惹かれます。ひとつひとつ見てみると・・・。
願望 大阪のぶどう畑を残す
仕事 ワインが出来た喜び
学問 栽培は奥が深い
恋愛 葡萄が恋人
なんとも洒落が効いていますね。放棄畑ではなく『宝吉畑』と書かれているところにもぶどうやふるさとへの深い愛を感じます。
ワイナリーからの帰り道、お寺の瓦やマンホール、橋の欄干などいろんな場所でぶどうの絵柄を見つけました。ぶどうのある風景がこの町で暮らす人々にとって、ふるさとの景色であり、受けついでいくものでもあるんですね。
かつては大阪がぶどうの一番の産地だったなんて。そしてその風景をずっと守ってきた人たちがいることを、どれだけの方が知っているでしょうか。
捨てられるはずだった澱を活かして、商品をつくろう。小さなきっかけから始まった私たちの取り組みがこの町の景色を知ってもらうこと、商品を通じて未来につながっていくことを願っています。
産地を巡り、産地に教わる。人と人、人と自然、人と社会つなぐ、私たちの旅はこれからも続いていきます。
『河内ぶどう いろいろ使えるシロップ』 税込750円
■販売店舗
無印良品 イオンモール大和郡山、無印良品 イオンモールKYOTO、無印良品 イオンモール橿原、無印良品 イオンモール北大路、無印良品 京都山科、無印良品 フォレストモール岩出、無印良品 イオンモール堺北花田、無印良品 アル・プラザ草津、無印良品 ビバシティ彦根、無印良品 グランフロント大阪、無印良品 イオンタウン富雄南、無印良品 スーパーセンターオークワ南紀
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無印良品イオンモール堺北花田 2023.03.25
3月から新たに発売されたのは『河内ぶどう いろいろ使えるシロップ』。
炭酸水で割ってソーダにしたり、夏にはかき氷にも。ぶどうの芳酵でまろやかな味わいが魅力のシロップです。
昨年8月のとある日、私たちは大阪府柏原市にある、ぶどうシロップの故郷へとやってきました。
柏原市は大阪府の中でも雨量が少なく、気候がぶどうの栽培に適していたことから古くからぶどうの栽培がこの地に根付き、昭和初期には日本一の産地に。
その後、時代の変化や台風の影響により畑や醸造所が少なくなったものの、今なお高い生産技術と質の良いぶどうがこの地に受け継がれています。
そんな柏原市にある、カタシモワイナリーは100年以上前から続く、西日本でもっとも古くからあるワイナリー。創業当時から“日本人の味覚に合う上質なワインを造りたい”という想いを原点に、オリジナリティあふれる商品の製造を続けています。
地産地消など優良活動表彰による農林水産大臣賞ほか数々の賞を受賞し、2019年のG20大阪サミットでは7アイテムが採用されました。
私たちがワイナリーを訪れた日は炎天下の真夏日。うだるような暑さの中、ワイナリーへ到着。「ようこそ、いらっしゃいました」と腕いっぱいに飲み物を持って私たちを労い出迎えてくれたのは、取締役の高井麻記子さんです。
ワイナリーのなかは歴史を感じる建物ばかりです。最初に訪れたカタシモワイナリーミュージアムカフェ&バーには、柏原市指定有形民俗文化財にも指定された、明治~大正時代に使われた醸造器具などが展示されており、タイムスリップしたような気分に。
ノスタルジーな気分に浸りながら、昨日収穫されたばかりのぶどうからつくったジュースの澱(おり)を試飲させてもらいました。
澱とは、ぶどうに含まれるポリフェノールやたんぱく質などの成分がぎゅっと固まったもの。飲んでみると甘みがとても強く、普段飲んでいるぶどうジュースとは違ってぶどうの皮や種などのうまみや渋みが感じられました。
私たちが今回こちらに訪れた一番の理由はこの澱。製造過程で廃棄されてしまう澱を活かした商品ができないかと、柏原市までやってきたのです。
「澱はワインやジュースと同じでその年度にできたぶどうの状態や発酵具合で味わいや風味が変わってくるもの。似ているものをつくっても、毎年同じ味わいにはならないからこそ価値があり、楽しみにできるものなのではないかと感じます」と商品開発の担当者は語ります。
「澱って!誰も知らんやん!と思ってたのに、そこに注目するなんて。まずは言ってみるっていうアクションと目の付け所がすごいなとびっくりしました」と麻記子さんも話を聞いた当初は驚いたのだとか。
麻記子さんのご厚意で醸造所内も見学させていただくことに。中には機械や樽がたくさん並んでいました。
ワインといえば木樽に入っているイメージがありますが、なぜ木なんでしょうか?木よりも頑丈な素材を使えばもっとたくさんワインをつくれるはずです。
その理由は、木は少しずつ呼吸するので、ワインを少しずつ酸素に触れさせながら熟成させることができること。また、タンニンという渋味成分が出るので、ぶどうの皮や種から出るタンニンとくっつきやすく、なめらかな仕上がりになったりするのだとか。
カタシモワイナリーでは木樽の他にステンレス、プラスチックの樽があり、同じワインでも樽の素材が違うだけで、味が全く違うものになるそうですよ。
大正時代中期につくられた貯蔵庫にもお邪魔しました。やさしい木の香りに包まれたまるで洞窟のように暗い貯蔵庫。こちらは国の有形文化財にも登録されていて、昭和時代から仕込んだワインの数々がずらりと並んでいます。中には主と呼ばれる、昭和16年につくられたというブランデーも。
一升瓶に入っているのは、当時、日本酒の杜氏や醤油屋さんと一緒にワインの研究を始めたことがきっかけ。ステンレスよりもビンのほうがより新鮮な状態を保つことができるのだそうです。
ロマンあふれる貯蔵庫を出て、次に向かったのはぶどう畑。奥に見える「柏原ワイン」の看板のさらに奥まで続く、大きな畑には様々な種類のぶどうが実っていました。
ぜえぜえと息を切らしながら山を登り続ける取材班一行の先頭を行くのは麻記子さん。顔色一つ変わらず足取りが軽やかで坂道もなんのその。さすがです。
秋に大きく育つぶどうの赤ちゃんや「大阪RN-1」など様々なぶどうを紹介してもらいました。「大阪RN-1」は実まで赤い期待の新品種。メルローの特長も入ったワイン用のぶどうなんだそうですよ。
これだけたくさん種類のあるぶどう。収穫はさぞ大変でしょう。
「収穫のタイミングは食べて決めます。サンプルを食べて決めるんですけど、発育過程がいろいろなので好きな時に収穫できないのがちょっとした悩みですね。ほんとは収穫したいのにこっちが終わらないー!ってね」と麻記子さん。いろんな話を聞かせてもらいました。
「ちなみに水は一切やりません、雨だけです。水が多くても少なくてもだめなんですよね。一回でも水をあげてしまうと、ずっとあげ続けなくてはいけないし、少なくする時はギリギリまでぶどうに耐えてもらいます。かわいがっているんだか、どうだか」
果物にとって雨は恵みであり、時に病気の原因にもなってしまうもの。この畑でも、果実に雨が当たらないように工夫がされていました。
「シャルドネ様はね、特に気難しいんですよ。直接雨がかからなくても嫌なんですって。貴婦人みたいでしょ」と笑いながら語る麻記子さんですが、生産者さんの苦労は計り知れません。
麻記子さんによると、ぶどうの木は100年生きるそうです。30年を過ぎるとあまり実ができなくなってきますが、長生きすればするほどおいしいワインができるのだとか。
130年以上育てているカタシモ本ぶどうは、近年の気候変動にも負けない立派なぶどうです。
この品種の生まれ故郷はコーカサス地方。今でいうジョージアのあたりですね。おそらくシルクロードを渡って中国の品種と交配し、日本にやってきた品種なのではないかといわれています。
品種では甲州の仲間といわれていますが、見た目は全く違うといいます。ワインにするとより違いがわかるそうですよ。
「甲州の方でつくると水の様な上品な味わい。大阪のものは濃いんです。ちょっとグイグイ来る感じで、いい意味で大阪らしいですね」とそんな話も交えながら次に向かったのは、先ほど、気難しいといわれていたシャルドネ様の畑。
よく見るとポコポコと大きさの違う実がなっているものを見つけました。まるでとうもろこしのようです。
「これはどこから水を拾ってきたのか・・・。水太りしていますね。お互いに果肉をつぶし合ってしまうので、もしかしたら半分ぐらい腐ってしまうかも。私腐りますわよって。ほんともう困ります」
どれだけ細心の注意を払っていても、こうなってしまうこともあるのだとか。水やりの加減って本当に難しいですね。
こちらの畑では30種類のぶどうを育てているそうですが、麻記子さんいわくそれは表向き。5代目である麻記子さんのお父さんであり、カタシモワイナリー会長の利洋さんはチャレンジ精神旺盛で、実験用のぶどうもたくさん植えられているそうです。
ぶどうを見ながら山道のような坂を登ること約20分。「この辺でやめときますか?まだ2合目ですよ」と麻記子さん。取材班は暑さと慣れない坂道でもう既にバテバテでしたが、せっかくならてっぺんまで行きたい。その想いを力に変えてもうひと頑張りです。
やっとの想いで看板の場所まで到着。周りの景色を一望できて頑張って登った甲斐がありました。
取材班はぶどう棚の中でひとやすみさせてもらうことに。日差しも防げて涼しい風が通る棚の中はいい気持ち。
麻記子さんは、いずれは下の畑も全て棚にしたいのだとか。
「棚はメリットもあるけど大きな台風に弱いんです。今後のためにしっかりと補強しないと。でも土木作業はしんどいなぁ」と本音もぽろり。
ぶどう畑から戻った私たちは、ワイナリーでワインの試飲をさせていただくことに。
品種や発酵、保存方法によってこんなにも味が変わるのかと、改めてぶどうの魅力を感じました。
なかでも特に印象深かったのは『宝吉(ほうきち)』というワイン。いろんな事情で耕作を放棄してしまった土地(耕作放棄地)でつくったぶどうからできたワインだからという理由でこの名前がつきました。
「耕作放棄地をマイナスイメージではなく、吉を生み出す宝の畑にしましょうという想いでこの名前なんです」と麻記子さん。
おみくじのようなラベルにも惹かれます。ひとつひとつ見てみると・・・。
願望 大阪のぶどう畑を残す
仕事 ワインが出来た喜び
学問 栽培は奥が深い
恋愛 葡萄が恋人
なんとも洒落が効いていますね。放棄畑ではなく『宝吉畑』と書かれているところにもぶどうやふるさとへの深い愛を感じます。
ワイナリーからの帰り道、お寺の瓦やマンホール、橋の欄干などいろんな場所でぶどうの絵柄を見つけました。ぶどうのある風景がこの町で暮らす人々にとって、ふるさとの景色であり、受けついでいくものでもあるんですね。
かつては大阪がぶどうの一番の産地だったなんて。そしてその風景をずっと守ってきた人たちがいることを、どれだけの方が知っているでしょうか。
捨てられるはずだった澱を活かして、商品をつくろう。小さなきっかけから始まった私たちの取り組みがこの町の景色を知ってもらうこと、商品を通じて未来につながっていくことを願っています。
産地を巡り、産地に教わる。人と人、人と自然、人と社会つなぐ、私たちの旅はこれからも続いていきます。
『河内ぶどう いろいろ使えるシロップ』 税込750円
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