【グランフロント大阪】21世紀の楕円幻想論|考える本。

【グランフロント大阪】21世紀の楕円幻想論|考える本。

MUJI BOOKS

2020/09/24

【グランフロント大阪】21世紀の楕円幻想論|考える本。

グランフロント大阪 MUJI BOOKSの企画、考える本。
今回紹介するのは、こちらの一冊。
こんな問いを当てはめてみました。
 
【グランフロント大阪】21世紀の楕円幻想論|考える本。
 
【グランフロント大阪】21世紀の楕円幻想論|考える本。
■21世紀の楕円幻想論
1,980円(税込)
著者:平川 克美


還暦を手前に経営する会社が倒産し、全財産を失い、さらには自身の右肺の3分の1も失った著者がたどり着いたのは、2点の焦点を持つ楕円の定理からうまれた「楕円幻想」でした。

楕円幻想とは、相反する事柄を対立関係に置くのではなく、“同じ一つの事柄の違う現れ”という解釈をすることです。

例えて言うなれば、
朝と夜の間には、夜明けや夕暮れのような様々なグラデーションがあるように。
健康と病気の間には、様々な症状や疾患の強弱の度合いだけがあるように。
また、国境という概念を省き、様々な人々の生活の営みを考えるようなもの。
 
抽象的な概念ですが、貨幣制度の成り立ちや、それ以前の人類がどのようにして贈与関係を築いて、今まで発展してきたかを文化人類学や経済学などの知見から分かりやすく説明しています。
 
【グランフロント大阪】21世紀の楕円幻想論|考える本。

ただ善と悪を二分するような二元論的な闘争をするのではなく、2点の焦点を持つ楕円に当てはめて同じ事柄として物事を俯瞰して考えてみる。

全体を想像する「思いやりの哲学」ともいえる理屈が詰まった一冊です。


無印良品 グランフロント大阪

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