こんにちは、無印良品イーアス春日井です。
本日もイーアス春日井 MUJIBOOKSスタッフが毎日お伝えしている
「今日のずっといい言葉」から、素敵な言葉をお届けしようと思います。
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端的に表現すると、
人間は生まれ変わるためには、
死なねばならないのだ。
『こころの処方箋』
河合隼雄
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著者の河合さんは臨床心理学者。
人のこころと誰よりも向き合ってきた著者が紡ぐ本書ですが、
一番初めに綴られているのは「人の心など分かるはずがない」という話。
ここからも分かる通り、「とにかく優しく寄り添うような一冊」ではありません。
立ち向かうための一冊。当たり前のことを説く一冊。
強さの奥に、果てしない優しさが秘められているような一冊。
お守りとして持ち歩きたくなるような、心強さがあります。
今回のずっといい言葉も、そんな強くて優しい言葉です。
人間は生まれ変わるためには死ななければいけない。
これはもちろん、肉体としてではなく精神としての死です。
「いなくなりたい」と思ったり、絶望してしまうことは精神の死。
精神の死と肉体の死は近いところにあるから、肉体まで死んでしまわないように気をつけなければいけないけれど、
あなたが辛いことは生まれ変わる前の大事な過程だ、ということを説明している一文です。
もちろん辛さから逃げたっていい。必ず立ち向かう必要なんてない。
でも、そんな辛いことを経験しなければなれない自分だっているはず。
これは、悩んでいる人にとってすごく助けになるような言葉だと思います。
変わることは、簡単じゃなくて、怖い。
変わることが正解なのかは分からない。この先どうすればいいか分からない。
変わることで、変わってほしくないと思っている人のことを裏切ることにもなる。
それでも、自分がこの先どうしていきたいのか。
変わらない、という選択をすることは楽なこともあるけれど、
変わりたいならば、苦しい思いをしてでも、人に嫌われてでも変わらなければいけない。
苦しい時こそ、生まれ変わるチャンスだとも言えます。
ひとつひとつ大事にして、前を向いていく。
苦しくっても、それくらいしかできることはないから。
信じてみたい、と思います。
当店で取り扱いのある書籍から MUJIBOOKSスタッフが見つけた、いい言葉を伝えています。
中央広場にて「今日のずっといい言葉」毎日更新しておりますので、ぜひご覧くださいませ。
ではまた次のおたよりで。
無印良品イーアス春日井