こんにちは、無印良品イーアス春日井です。
本日もイーアス春日井 MUJIBOOKSスタッフが毎日お伝えしている
「今日のずっといい言葉」から、素敵な言葉をお届けしようと思います。
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大丈夫、大丈夫。
まだ悲しくて泣くときもあるけれど、
それでも私は幸せです。
『エールは消えない いのちをめぐる5つの物語』
志村季世恵
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本書は、バースセラピストとして多くの人の誕生や死にかかわってきた著者が、
5つの多様な家族の物語と、めぐるいのちを描いた珠玉のエッセイ集。
巻頭に、「生きることを大切にしたいあなたに、もしくは死について考えている人に、母親を求めているあなたに」と綴られています。
この本の特徴は、「これから」や「そのあと」のことが綴られていること。
「死」というどうしようもないもの、終わってしまうことを大きいテーマに掲げながら、
それと真逆の「生きていること、生きていくこと」についてもしっかりと焦点を当てている。
「人がこの世を去ってからも、エールの思いはずっとお守りみたいに生き残る」と著者は綴りますが、
まさにその通りで、離れたところで消えることなどないのだと思います。
今回のずっといい言葉は、著者が亡くなった母に向かって宛てたことば。
「大丈夫、大丈夫」ということばにいろんな思いが詰まっているような気がします。
大事な人がいなくなってしまうことが、平気な人なんていません。
「なんとかやっていけているから、大丈夫」
「心配しないでほしいから、大丈夫だよ」
「大丈夫だよって笑っている方が、あなたもきっと喜ぶだろうから」
著者はいったいどんな感情で大丈夫と綴ったんだろう、と考えてしまいます。
ことばというのは、とても難しくて、うまく伝わることの方が少ないように思ってしまいます。
傷つけるつもりじゃなかったのに傷つけてしまったり、
ことばが足りないことで真逆の意味に感じさせてしまったり。
この「ずっといい言葉」のおたよりだって、きっと自分の手を離れていって、
誰にどう伝わるか、そんなことはぼくにはわかりません。
それが怖くないと言ったらもちろん嘘になるけれど、
それでも伝えようとしなければ何の感情も伝わりません。
必死で伝えようとしていれば、きっと何かが伝わります。
いつか、誰かの何かのためになるように。
これからも、伝えようとする努力は忘れないでいたいと思います。
当店で取り扱いのある書籍から MUJIBOOKSスタッフが見つけた、いい言葉を伝えています。
中央広場にて「今日のずっといい言葉」毎日更新しておりますので、ぜひご覧くださいませ。
ではまた次のおたよりで。
無印良品イーアス春日井