【春日井】今日のずっといい言葉 MUJI BOOKS

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MUJI BOOKS

2023/05/21

こんにちは、無印良品イーアス春日井です。


本日もイーアス春日井 MUJIBOOKSスタッフが毎日お伝えしている


「今日のずっといい言葉」から、素敵な言葉をお届けしようと思います。

 
【春日井】今日のずっといい言葉 MUJI BOOKS


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大丈夫、大丈夫。
 
 
まだ悲しくて泣くときもあるけれど、
 
 
それでも私は幸せです。





『エールは消えない いのちをめぐる5つの物語』


志村季世恵





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本書は、バースセラピストとして多くの人の誕生や死にかかわってきた著者が、
 
 
5つの多様な家族の物語と、めぐるいのちを描いた珠玉のエッセイ集。
 
 
巻頭に、「生きることを大切にしたいあなたに、もしくは死について考えている人に、母親を求めているあなたに」と綴られています。
 
 
この本の特徴は、「これから」や「そのあと」のことが綴られていること。
 
 
「死」というどうしようもないもの、終わってしまうことを大きいテーマに掲げながら、
 
 
それと真逆の「生きていること、生きていくこと」についてもしっかりと焦点を当てている。
 
 
「人がこの世を去ってからも、エールの思いはずっとお守りみたいに生き残る」と著者は綴りますが、
 
 
まさにその通りで、離れたところで消えることなどないのだと思います。
 
 
 
今回のずっといい言葉は、著者が亡くなった母に向かって宛てたことば。
 
 
「大丈夫、大丈夫」ということばにいろんな思いが詰まっているような気がします。
 
 
大事な人がいなくなってしまうことが、平気な人なんていません。
 
 
「なんとかやっていけているから、大丈夫」
「心配しないでほしいから、大丈夫だよ」
「大丈夫だよって笑っている方が、あなたもきっと喜ぶだろうから」
 
 
著者はいったいどんな感情で大丈夫と綴ったんだろう、と考えてしまいます。
 
 
 
 
ことばというのは、とても難しくて、うまく伝わることの方が少ないように思ってしまいます。
 
 
傷つけるつもりじゃなかったのに傷つけてしまったり、
 
 
ことばが足りないことで真逆の意味に感じさせてしまったり。
 
 
この「ずっといい言葉」のおたよりだって、きっと自分の手を離れていって、
 
 
誰にどう伝わるか、そんなことはぼくにはわかりません。
 
 
それが怖くないと言ったらもちろん嘘になるけれど、
 
 
それでも伝えようとしなければ何の感情も伝わりません。
 
 
必死で伝えようとしていれば、きっと何かが伝わります。
 
 
いつか、誰かの何かのためになるように。
 
 
これからも、伝えようとする努力は忘れないでいたいと思います。
 






当店で取り扱いのある書籍から MUJIBOOKSスタッフが見つけた、いい言葉を伝えています。



中央広場にて「今日のずっといい言葉」毎日更新しておりますので、ぜひご覧くださいませ。
 
 
 
 
 
ではまた次のおたよりで。




無印良品イーアス春日井