こんにちは、無印良品イーアス春日井です。
本日もイーアス春日井 MUJIBOOKSスタッフが毎日お伝えしている
「今日のずっといい言葉」から、素敵な言葉をお届けしようと思います。
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自己肯定感、自己肯定感、自己肯定感のバカヤロー。
私はこれ以上歪んだ関係を築きたくないし、
現状に満足せず過去に囚われるのも、
この先の新しい関係に期待するのもうんざりだ。
『死にたいけどトッポッキは食べたい』
著 ペク・ヤヒ
訳 山口ミル
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本書は、気分障害と不安障害を抱える著者が、精神科医とのカウンセリングを通して、
自分自身を見つめ直した12週間のエッセイ。
基本的に精神科医との対話という形で進んでいくのですが、
人間関係や自分自身に対する不安や不満などが見事に言語化されています。
「死にたいけどトッポッキは食べたい」、なかなか衝撃的なタイトルですよね。
気持ちが沈むことは誰にでもあって、ぼんやりと陰鬱な気分になってしまう。
その一方でお腹が空いてトッポッキが食べたいと思う。
この極端で一貫性のないことが潔癖な人は許せなかったりもします。
でも、人はだれしも不完全で、その不完全な人同士が補い合って生活をしています。
だからこそ、今まで無視していた自分の声に耳を傾けてみることも、大事なのかもしれません。
今回のずっといい言葉もなかなか印象的な一文。
近年多用されるようになってきた「自己肯定感」という言葉。
不思議と「自己肯定感がない」という文面で見ることがほとんどな気がします。
では、「自己肯定感」をしっかりと持っていることは当たり前なのでしょうか。
ぼくはそうは思わなくって、多くの人がそんなもの抱えていないし、
自己否定と自己嫌悪を繰り返しながら生きているような気がします。
多くの人に弱みばかりを見せていたらいけないとか、なるべく明るく努めるとか、
そんな人が多いからみんな元気で自己肯定感があるように思えてしまうだけだと思います。
この一文のように色んな関係にうんざりしてしまう気持ち、ぼくはよく分かります。
正しく、誠実でありたいけれど、ずっとそうでいられない自分にうんざりしてしまう。
そんな時こそ、美味しいものを食べたいという気持ちの方に耳を傾けてみる。
子供だましのようだけれど、そんなことで気がまぎれる単純な自分に、救われているのかもしれません。
当店で取り扱いのある書籍から MUJIBOOKSスタッフが見つけた、いい言葉を伝えています。
中央広場にて「今日のずっといい言葉」毎日更新しておりますので、ぜひご覧くださいませ。
ではまた次のおたよりで。
無印良品イーアス春日井