こんにちは、無印良品イーアス春日井です。
本日もイーアス春日井 MUJIBOOKSスタッフが毎日お伝えしている
「今日のずっといい言葉」から、素敵な言葉をお届けしようと思います。
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私の
この生き甲斐は
誰もが仰ぐ
光なのだ
『新編 志樹逸馬詩集』
編 若松英輔
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志樹逸馬さんは生涯を通して病気と闘った詩人。
彼が紡いだ詩たちは、悲しみや苦しみの中に確かな希望や優しさがあることが特徴です。
この一節は、「夕焼け」というタイトルの詩。
夕焼け空の美しさを見て、感じ入っている詩です。
この短い文字数の中で、どんなに言葉が美しく見えることかと思います。
「誰もが仰ぐ光なのだ」という言葉に、なぜこんなにも希望が詰まっているように見えるのでしょう。
これこそが詩の面白さだと思うのです。
行間を読むことで、そこに書いてある文字以上のことが浮かびます。
自分の生き甲斐を友に誇っているようす。
自分が好きなものはこんなにも素晴らしいんだ、だから見てほしいんだ、
大事な友人だからこそ、この感覚を知ってほしいんだと。
そういった情景が目に浮かんで、今ここにある光景のように感じられるのは詩ならではのことだと思います。
そういえば、ぼくが前に「ずっといい言葉」で書いたのも夕日に関することばでした。
やっぱり、自分は夕日が好きなのだなあ、と思います。
夕日は、とても静かに終わりを感じさせてくれます。
ぼくはいつもそれを見ながら感動してしまいます。
もしかしたら、自分の人生に重ねているのかもしれません。
自分も死ぬ瞬間まで美しく真っ赤に燃えていたいと思います。
そして同じように、その時はずっと静かに孤独でいたい。
でもそれは、とても充実した孤独です。
そんな感情を、誰もが感じているのでしょうか。
同じものではないとしても、こんな気持ちの人が多くいるならば、
その孤独はとてもあたたかいものだと思います。
当店で取り扱いのある書籍から MUJIBOOKSスタッフが見つけた、いい言葉を伝えています。
中央広場にて「今日のずっといい言葉」毎日更新しておりますので、ぜひご覧くださいませ。
ではまた次のおたよりで。
無印良品イーアス春日井