こんにちは、無印良品イーアス春日井です。
本日もイーアス春日井 MUJIBOOKSスタッフが毎日お伝えしている
「今日のずっといい言葉」から、素敵な言葉をお届けしようと思います。
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ただ歩く。手になにももたない。急がない。
『深呼吸の必要』
著者 長田弘
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長田弘さんの作品に出会ってから、詩というものがいっそう好きになった気がします。
簡単なことばだけれど、みずみずしい。
共感できるけれど、決してありふれていない。
本書もそんな一冊で、自分にとっては愛読書です。
どこを切り取っても、「ずっといい言葉」で、
その時々で自分に必要なものが沢山詰まっているような気がします。
この一節は、「散歩」という詩からの一節。
ぼくは散歩が好きで、よく近所を歩きます。
しかし最近は、自分に余裕がなく、散歩が出来ていませんでした。
忙しいときほど、スマートフォンを見たり、自然のものから目を逸らしてしまいます。
そんな日々を過ごしていると、どんどん心も穏やかでなくなってきて、
ついつい人に当たってしまったり、優しくできなかったり。
そんな自分が嫌になって、誰かと関わること自体が辛くなってしまう。
どうしようもない負のループを繰り返していました。
そんな中、先日、久しぶりのお休みがあったので映画を見ました。
すごく静かな映画で、誰も声を荒げない。でも、すべての人が思い悩んでいて、「自分はどうしたいんだろう」ということを深く考えている。そんな映画でした。
そしてその映画を見た後に、少し散歩をしました。
街の広葉樹から葉が落ちて、黄色の葉が雪のように降る。
そんな光景を見て、少しだけ泣いてしまいそうになりました。
ただ歩く。手に何ももたない。急がない。
こんな簡単なことが、一番難しいという詩が、まさしく今の自分だと思いました。
どうしてもいっぱいいっぱいになってしまう時はあるけれど、
そんな自分をあまり責めすぎないで。
たまには、散歩でもして、自然と自分の心に耳を傾けてみる。
そんな贅沢の仕方を、楽しんでいたいと思います。
当店で取り扱いのある書籍から MUJIBOOKSスタッフが見つけた、いい言葉を伝えています。
中央広場にて「今日のずっといい言葉」毎日更新しておりますので、ぜひご覧くださいませ。
ではまた次のおたよりで。
無印良品イーアス春日井