こんにちは、無印良品イーアス春日井です。
本日は、BONBOOKの新刊のご紹介です。
BONBOOKとは、老舗の印刷会社がはじめた小さな出版レーベル。
くらしの再発見をテーマに続々刊行しています。
今回新しく出版された本は、荒井良二さんの『絵本になる前の絵本』。
どの1枚も絵本が生まれてくる前の予感で溢れ、荒井さん自身と”会ったことのない誰か”の記憶が混ざり合うような、なつかしい暗さと光で満ちています。
巻末には、ご本人のインタビューを収録しています。
荒井良二さんは、日本を代表する絵本作家。
国内外で数々の賞を受賞し、多方面での活躍をされています。
色鮮やかな色彩の作品たちは、思わず見とれてしまいます。
そんな荒井さんが手がけた今作は、新作絵本ならぬ「絵本になる前の絵本」。
この本のために描き下ろしてもらった23点の絵を収めた原画集です。
全体を貫く一編の物語はないけれど、それぞれの絵からたくさんのあたらしい物語が生まれそうな気配が感じられる、そんな奥行きのある1冊です。
それぞれの作品タイトルには、日記を歌にしたような名前がついています。
初版のみの限定で、3種類の表紙を選ぶことができます。
バレリーナ / ballerina
オバケ / ghost
おさげ髪の少女 / a girl with pigtails
この本にはもうひとつ、特記すべきことがあります。
それは、今回のために描き下ろされた絵の裏テーマが「暗い絵の色」だったということです。
明るく鮮やかな色づかいで知られる荒井さんですが、重たく暗い色をよく使っていたむかしの洋画家の絵を見るのが好きだそう。
ふだんは明るい環境で本を楽しむ方が多いかと思いますが、この本は是非、ロウソクの灯りをたよりにページをめくってみてください。
心の奥にそっと灯るやさしい光を感じてもらえると思います。
本書を読んでいて感じる絵本になる前の予感。
これは、ふだんなかなか味わえないインスピレーションの源です。
一枚の絵から物語を想像する。
その奥には無限の物語があります。
子供や友人と一緒に、「この後この物語はどうなっていくのか」なんて語り合うのも、面白いかもしれませんね。
当店でもBOOKS売場にて展開しております。
是非お手に取ってご覧ください。
ではまた次のおたよりで。
無印良品イーアス春日井