無印良品近鉄四日市では、MUJIBOOKSのコーヒーマシン横の黒板にて、お客様に紹介したい”今日のずっといい言葉”を選んでいます。
4月に入り、ピンク色の桜の花に今年も癒される時期になりました。
前回のMUJIBOOKSに引き続き、今回も4月の特集『身になる文庫』から1冊ご紹介したいと思います。
「回転ドアは、順番に」
価格:580円+税
著者:穂村弘・東直子
発行者:熊沢敏之
発行所:筑摩書房
ある春の日に出会った恋人たちが、ある春の日に別れるまでの恋愛詩歌往復書簡。
31音で綴られる短歌と、そこに添えられている散文のような短い言葉によって恋人たちの物語が紡がれています。
「遠くから来る自転車をさがしてた 春の陽、瞳、眩しい、どなた」(東直子)
「終電を見捨ててふたり灯台の謎を解いてもまだ月の謎」(穂村弘)
「膝たててふたりは座る真夜中のきれいなそらにしみこむように」(東直子)
瑞々しくて、甘酸っぱくて、ロマンティックですこし切ない日常。
2人の詩人のそれぞれの個性が光る、出来事への視点や言葉選びが面白く、読み終わった後はふわふわとあたたかい気持ちになります。
出会いと別れの季節であるこの時期に、ぜひどきどきしながらページをめくりながら読んでいただきたい1冊です。
無印良品近鉄四日市では他にも多くの書籍をご用意しております。
近鉄四日市にお買い物に来た際にはぜひMUJIBOOKSにも立ち寄ってみてください。