以前、紫色の食用菊「延命楽(えんめいらく)」をご紹介しましたが、今日ご紹介する「阿房宮(あぼうきゅう)」という品種です。
青森県の南部地方の特産品ともいわれる食用菊で、延命楽よりも少し小さな菊の花です。
南部藩主が京都の九条家に咲いている阿房宮を株分けしてもらい藩に持ち帰ったのが始まりとされます。南部地方の気候が栽培に適していたようで、盛んに栽培されるようになりました。
名前の「阿房宮」は秦の始皇帝が建てた大きな宮殿のことを指します。始皇帝は支配した国の王子や皇孫、后妃や女官などを宮殿に呼び集め、贅沢三昧の毎日を過ごしていたと言われています。
鮮やかな色合い、香りと甘味が魅力のこの菊の花を、かつて栄華を極めた宮殿の名前に例えたのかもしれません。
調理の前には下処理が必要です。水洗いをして汚れを落とし、熱湯でサッと茹でてください。その際に少量の酢を入れると、花びらの鮮やかな色が保たれて美しく仕上がります。そのあとは氷水に取って冷まし、ざるにあげて水気をよく切って利用してください。
花の形を残したまま、刺身や大根おろしなどに添えるとお料理が華やかになります。
また、花びらをつまんで漬物や和え物、サラダやお吸い物に入れるとよいでしょう。これからの季節には湯豆腐に添えていただくのもおすすめです。
シャキシャキの食感とほのかな甘味にくわえ、鮮やかな黄色い彩りがさらに美味しさをプラスしてくれることでしょう。
延命楽についての記事はこちらです。
【ずっと昔からあった花を食べる習慣「食用菊」】
https://shop.muji.com/jp/minnaminosato/4711/
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