かつて長狭地区にも数件の駄菓子屋さんがありました。
お店に入ると、ところ狭しとばかりにいろいろなお菓子が置かれていて、こどもの頃は、まるで夢の国に入り込んだように感じたものです。
しかし、今では残念ながら、もう駄菓子屋さんをこの周辺で見かけることもなくなり、とてもさみしく思います。
けれども、その店先にも置かれていた「ポン菓子」が、みんなみの里にもありますよ。
地元の銘柄長狭米を使ったもので、根づよい人気をもった商品です。
ご年配の方は「懐かしいね」と足を止め、お子様連れの中には初めて見る方もいるようで「食べてみようかな」と話しています。
かるい食感で素朴な風味が楽しめる駄菓子です。
また、そのポン菓子は、お正月やお祝いの席に使われることもありますが、それはポン菓子の作り方にあります。
専用の機械にお米を入れて圧力をかけ、頃合いをみて圧力を抜く際に「ポン」とか「ドン」という爆発音がして、ポン菓子が出てきます。
この音で「景気よくいこう」という希望が込められています。
また、お米が貴重な時代には、お嫁入の際にポン菓子などの米菓子をもっていく風習がある場所もあったそうです。
そのため、今では、さまざまなお祝い事の引き出物としても使われる場合があります。
このように縁起の良いポン菓子を食べて、新年を迎えるにあたって景気よくいきましょう。
里のMUJI みんなみの里