お店の一角に、数種類の唐辛子が顔を出し始めました。
主に、ハバネロ、ジョロキア、タバスコの三種で、どれも辛いことは辛いのですが、じつは、それぞれ微妙に違いがあります。
ハバネロは、メキシコの発祥とされ、その後ブラジルやアメリカなど、南米地域で栽培されており、近年では、日本での栽培も増えてきました。
かつては世界で一番辛い唐辛子と言われていたハバネロ。
当然のように辛さは抜群ですが、じつは、柑橘系のフルーティーな香りがあり、肉料理やカレーなどにもつかわれます。
また、これより辛いのがジョロキアです。
艶々した鮮やかな実の色は、まるで自ら辛さを主張しているようです。
原産は北インドやバングラディシュで、香辛料としてはもちろん、薬用として、胃腸を整えたり発汗を促したりと、今年のような猛暑を乗りきるにはおススメな食材でもあります。
現地では、主に豚肉の煮物につかうことが多いようで、乾燥させて香辛料にしたり、それを細かく刻んでサルサ料理などにもするようです。
そして、タバスコソースの名でよく知られている、タバスコという唐辛子です。
原産地はアマゾン川流域で、熱帯から亜熱帯にかけた広い地域に分布しています。
いろいろな料理につかわれる辛味調味料ですね。
辛さはハバネロよりも弱く調理しやすいので、ピクルスのように酢漬けにもむいています。
じつは、それぞれ特長がある唐辛子。
辛味成分が食欲を増進させたり、新陳代謝をアップさせたりする効果もあります。
ただし、食べすぎには、じゅうぶん注意してくださいね。
里のMUJI みんなみの里