詩人の山尾三省さんは1977年に家族といっしょに屋久島に移住しました。この本は、物質的な豊かさという物差しでは測れないプライスレスな暮らしの中での日々の思いをつづったエッセイです。自然の恵みをもらうこと、野山を耕すこと、家族と暮らすこと、そして社会とつながり、海と友だちを愛することなど島暮らしの断片が溶け込む風景のようにやさしく語られています。
著者が家族との屋久島生活をとおして伝えてくれたことは、毎日のシンプルな家族との暮らしが、実は社会を変えてくれるということ。土を耕し、一日いちにちを味わいながら丁寧に暮らすということが、今の時代と価値観の中では新しくまっとうなものに感じます。
山尾さんは本書の中で「住む場所として島を選んだのは、僕自身のためだが、同時に子どもたちのためであり、妻のためでもあった。海は必ず、深く良いものを大人にも子供にも与えてくれる。」といっています。「嘘のない人間の生活」を自らの暮らしの中で追い求めた人のことばは、現代社会を生きる私たちに人生で本当にたいせつなものは何かということをやさしく問いかけているように思いました。
著書名:新版 狭い道 家族と仕事と愛すること
著者 : 山尾 三省
出版社 : 野草社
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