辰巳芳子さんの料理へのこだわりがあふれ、並々ならぬ思いに平伏したエッセイです。
「日乗」とは、平凡な日常を書き重ねるという意味だそうです。料理という切り口で、人の食や暮らし、自然と四季を細やかな視点で綴っています。
辰巳さんは、単に伝統的な食を守るべしという保守的な料理家ではありません。常に新しい視点を持ち、自分の頭で考えること、アンテナを高く張ること、その結果、ものごとの本質を見極めることがたいせつだと説いています。
春夏秋冬の食について書かれた雑感の中に、豊かな風土に育まれた日本人の食文化を見つめる厳しくも暖かな眼差しを感じます。じっくりと読みたい味わい深い文章であり、池波正太郎氏の食エッセイにも通ずる「粋」のこころも感じられます。
自然の食材から季節を感じ、食べることと真摯に向かい合って、つくってくれた人の愛情をありがたく思う。今の慌ただしい時代に生きる私たちに欠けていることかもしれませんね。「食」と関わる際の「心」をしっかり育みたいものです。
著書名:味覚日乗
著者 : 辰巳芳子
出版社 : 筑摩書房
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