みなさんこんにちは。みんなみの里のBOOKS担当です。
田園広がる里山では雨は大歓迎です。この時期に山が豊富な水を蓄えてくれるおかげで、
秋には稲穂が黄金色の頭を垂れるまで成長してくれます。ツヤツヤの新米が出回るまであと2か月ほど。
「晴耕雨読」しながら楽しみに待つことにします。
さて、本日ご紹介するのは、イタリア・ミラノのコルシア・デイ・セルヴィ書店が舞台のエッセイで、作家の須賀敦子さんが滞在した1950年代後半から60年代にかけてのお話です。
階級も人種も多様なコルシア書店の人々の生き様を気品ある文章で描いており、激しくも静かで美しい群像劇となっています。
イタリアでなくても、時代が違っても、私たちの心の中にもコルシア書店の仲間たちのような時を超えても生き続ける人がいます。30年という月日が経ったからこそ、鮮明に蘇る記憶って確かにありますよね。
梅雨空の下、久しぶりに読み応えのある文章を味わって読みました。良書という言葉がぴったりの一冊です。長雨のうちに積読となっている須賀さんの「ヴェネツィアの宿」にも手をつけようと思いました。
著書名 : コルシア書店の仲間たち
著者 : 須賀 敦子
発行所 : 文藝春秋
定価 :530円+税
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