「パッションフルーツ」というと、夏をイメージする方が多いと思います。
亜熱帯地域が原産の果物。暖冬とはいえ、日本の冬は南国とは環境が違うので、秋になると蔓を短くしてビニールハウスや玄関などに入れ、枯れないように越冬するのが一般的です。
今日お店に登場したパッションフルーツは、あえて生産者さんが屋外での越冬を試みたとのことです。
以前、日本で栽培できる環境などを調査するため、千葉県暖地園芸研究所からの依頼と指導を受けて、みんなみの里の敷地内で5~6年栽培していたことがあります。
花や果実の成長の様子などを可能な限り記録していました。そして気づいたのが、日本の“真夏”には花が咲かず、果実も実らないこと。
開花数が多いのは“梅雨から初夏と晩夏から晩秋”の、いわゆる季節の変わり目なのです。
冬に向けても実るパッションフルーツを、越冬準備のため果実のついたまま枝打ちするのは心苦しかったのを思い出します。
そんな越冬果実をおいしく食べてあげたいとの生産者さんの愛情が、おいしい果実をつくりあげたのでしょう。
生産者さんいわく、「夏のものに比べれば、やはりちょっと酸味はあるけれど、常温で追熟すれば酸味も薄らいで美味しく食べられるようになります」とのことです。
すぐに食べたいかもしれませんが、そこはちょっと我慢してください。
常温で表面がシワシワになるまで置いておくと、やがてトロピカルな香りが立ってきます。これが食べ頃のサインです。
半分にカットして、スプーンで召し上がってください。
また、ヨーグルトやアイスクリームにのせても美味しくいただけますよ。
パッションフルーツを食べたことのある方もない方も、春風に誘われて登場した味をぜひご賞味ください。
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