かつて、ちまたの彫刻師に「関東に行ったら波を彫るな」と言わせたほどの彫物大工がいました。
鴨川出身の波の伊八こと、武志伊八郎信由です。
あの有名な葛飾北斎の『富嶽三十六景』の中の『神奈川沖浪裏』という作品に影響を与えたといわれています。
その伊八の作品が、みんなみの里近くの吉保八幡神社にあります。
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本殿の向拝や手挟など、当時では考えられないほどの立体的な作品です。
中央にいる龍は、今にも動き出しそうなほどの迫力です。
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はっきりした年代は不明ですが、現在の本殿の建設年代から考えて、伊八が30歳代の作品といわれ、龍の裏には「彫工 下打墨住人 武志伊八郎信由作」と刻まれています。
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じつはこの本殿、ふだんは覆屋(おおいや)で囲われているため見ることができません。
近年、伊八への関心が高まってきたため、文化財である伊八の作品を知ってもらうために、神社の役員が中心となって、一般公開となりました。
今後、奇数月の第二日曜日の10時から15時までの間、一般公開していく予定です。
この機会に、伊八の迫力ある作品を見てください。
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