こんにちは、MUJIBOOKS担当です。
“宮沢賢治”は教科書でも知られ、「雨ニモマケズ 風ニモマケズ」というフレーズはみなさんも一度は耳にしたこともあるかもしれませんね。
宮沢賢治の本は数多くありますが、実は生前に刊行されたのは詩集『春と修羅』と、童話集『注文の多い料理店』のみ。
『雨ニモマケズ』など多くの作品は、亡くなったあと、詩人の草野心平らの尽力によって広く知られるようになり、没後90年近く経った今でも宮沢賢治は国民的な詩人・童話作家です。
さて、こちらの「農民芸術概論」は1926年に宮沢賢治が私塾・羅須他人協会での講義のために記したもの。実は宮沢賢治は農民でもありました。
雨や風といった自然。太陽や月といった宇宙。土にしかと根をはり育つ作物。私たちは、これらすべての存在とつながり互いに影響を受けながら生きています。それは、宮沢賢治の生きた100年前も同じです。
ほかにも、心の深くで共鳴する60もの詩編の数々も、こちらの本でぜひご覧ください。
生命力あふれる装画はミロコマチコさんの『血液の中の海』。プレゼントにも素敵な一冊です。
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『農民芸術概論』
著者:宮沢賢治
出版社:八燿堂
(長野県小海町にある少部数・直接取引の形態をとりながら、持続可能な出版活動を行う一人出版社)
八燿堂HPはこちらから
私の祖母の生家も農家でした。長女だった祖母は「弟や妹をおんぶして子守りしながら田んぼや畑で農作業したんやで。昔は学校行く暇なんかあらへんかったわ」と、よく言っていたんですよね。
私がテスト前に勉強をしていると「せーだい、やりや(がんばって勉強してるね)」とやさしく応援してくれました。ほほえんだ顔のくしゃくしゃがあたたかくて、懐かしい。
宮沢賢治の生きた時代と同じころを祖母は同じように生きたんだと思うと、宮沢賢治が身近に思えてくるのが不思議です。
無印良品イオンモール堺北花田には、たくさんの“宮沢賢治”の本があります。文庫の棚や、絵本の棚で、ぜひ、お手にとってご覧くださいね。
(稲 フィルム写真撮影:平野 愛)
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無印良品 イオンモール堺北花田 2021.06.23