こんにちは。MUJIBOOKS担当です。
MUJIBOOKSでも取り扱っている、高山なおみさんの絵本『おにぎりをつくる』に続編が登場しました。
『みそしるをつくる』1,200円(消費税別)
文・高山なおみ 写真・長野陽一 (ブロンズ新社)
今回のテーマはみそしる。
高山さんがこの絵本をつくるときに特に大切にしたことは、こどもが一人でもつくることができ、いつか誰かにつくってあげることができるようになるということ。
また、おうちにある最低限のものでできることにも着目しているのだとか。
そういえば、絵本の中に豆腐をスプーンですくってみそしるに入れているシーンがありました。
他にも、分量には大さじ〇分の〇、何mlといった細かな言葉を使わず、「水はお椀ふたつぶん」「ひとりぶんのおみそはうめぼし1こぐらいのおおきさ」と書いていたり、こどもにとって分かりやすいような表現をされています。
読み進めていくうちに、私の小さいころに母が卵焼きのつくりかたを教えてくれたことを思い出しました。
焼くときはちっちゃい火。卵焼き器が温まってきたら卵の液をひとしずく、ぽとん。
ぷつぷつしてたら卵を焼いてもいいよ。まずは1回目、流してみ。
まだ触ったらあかんで、卵がぷつぷつしてくるまで待つんやで゙・・・・・。
焦げたらどうしよう。うまく巻けるかな。と私は不安でいっぱい。
かんたんにつくれる卵焼きも、初めてつくるこどもにとっては一大事です。
そして完成したのはお世辞にもきれいとは言えない、いびつな形の卵焼きでした。
だけど、とてもおいしかったのを今でもよく覚えています。きっと自分ひとりでできた喜びや達成感がよりそう感じさせてくれたのでしょうね。
その卵焼きのおいしさが忘れられなかったのと、きれいに巻けなかったという悔しさで休みの日には毎回卵焼きを焼いていたっけ。
皆さんも小さいころに同じような経験をしたことがありませんか。
初めて逆上がりができたときやひとりで自転車に乗れたとき。料理をすることも同じように挑戦です。
自分ひとりで何かを成し遂げたことへの喜びや感動というのはかけがえないもので、自分が誇らしく感じます。
この絵本はみそしるをつくることを通じて、こどもの成長をあたたかく見守ってくれています。
今まで料理をしたことがないこどもたちだけでなくこどもを見守る大人にもぜひ読んでほしい一冊です。
前作の『おにぎりをつくる』もぜひ一緒にお手に取って読んでみてくださいね。
無印良品イオンモール堺北花田 2021.02.10