もうすぐ節分。今年は2月2日。これは124年ぶりです。
ところで、節分の由来って何でしょう?なぜ豆を使うのか、なぜ鬼に豆をまくのか知っていますか?
実は節分は1年に4日あるんです。
私たちのよくいう節分は立春の前日のことなんですが、立春・立夏・立秋・立冬、これらの前日は実は全て節分。季節が分かれるので節分と呼ばれています。
なかでも立春は旧暦でいうお正月、その前の日は大晦日ということになります。
「季節の変わり目は風邪を引きやすい」なんてことは今でもよく言いますが、昔は季節の変わり目には悪い気が入りやすいとも言われていました。
そのため、立春の前日には新年を無事に迎えるためにお祈りや厄除けをする。これが節分の由来だと言われています。
(参考文献)
『にほんの行事と四季のしつらい』 1800円(消費税別)
著・広田千悦子 写真・広田行正(世界文化社)
『「日本橋はいばら」がおくる四季の暮らしの心得帖』 1500円(消費税別)
監修・岩下宣子 (自由国民社)
そして豆まきの由来と言われているのが、「鬼やらい・追儺(ついな)」と呼ばれる宮廷行事。
鬼に扮した人を桃の弓などを持って追いかけ、厄払いをする行事のことです。この部分だけ聞いていると昔話の桃太郎みたいですね。
では、どうして鬼が出てくるのでしょう?
鬼の由来は一説によると「陰(おん)」「隠(おぬ)」という呼び方からきているとも言われています。
これは目に見えなくて恐ろしい、邪気のこと。昔話に鬼がでてくるのもこれが関係しているのかもしれませんね。
MUJIBOOKSでは、こわーい鬼……ではなく、個性豊かな鬼たちのお話をたくさん取りそろえています。
ぜひお買い物の際に手に取って読んでみてくださいね。
そしてもうひとつ気になるのがなぜ豆を使うのか。
相撲取りが土俵に塩を撒いたり、お清めの塩という言葉から考えても塩でもいいんじゃないの?なんて私は思ったりもするのですが、これにはワケがあるんです。
諸説ありますが、豆は五穀(米・麦・粟・豆・キビまたはひえ)の中で当たるといちばん痛いから、
また「魔滅(魔を滅する)」「魔目(魔の目を攻撃する)」と読むこともできるため鬼を追い払うのにいいなんて言われています。
よく見ると魔という文字の中にも鬼が隠れていますね。
そして生豆ではなく煎り豆を使うのは悪いことや災いの芽が出ないようにするためなんだとか。
豆を使うのにもちゃんと理由があるんですね。
また、節分に欠かせないものといえば恵方巻。
北花田のお店にもボリューム満点の恵方巻がたくさん並びますよ。
恵方巻のご紹介はこちら
恵方巻はその年の幸せや金運を司る歳徳神(としとくじん)さまへ向いて願い事をします。
丸々一本食べるのは、幸福を一気にいただくためなんだとか。
今年の恵方は南南東。鬼の絵本を楽しんだあとはみんなで恵方巻を丸かじりして、おうちに福を迎えましょう。
無印良品イオンモール堺北花田 2021.01.27