こんにちは、南大阪カレー研究会です。
「自分たちでカレーのレシピを考えてみようよ」そんなひと言から私たちは、動き出しました。
まず、みんなが思ったことはひとつ。“南大阪らしい”カレーをつくりたい。だしは。野菜は。肉は。どうしようか。ひとりでは考えつかないアイデアも、カレー好きのみんなで話をすると、いろいろな意見が飛び交い、思考がめぐりだんだん考えがまとまってきます。すると、家で自主的におのおのカレーをつくるメンバーも出てきます。玉ねぎはしっかりとあめ色になるまで炒めたほうがいい。肉の分量はこれぐらいでいいんじゃないか。すべてが参考になる意見です。
11月上旬。みんなで考えたレシピを試作してみました。
主な食材は、難波ネギと牛すじと糀屋雨風さんの味噌。だしは、いつもは捨ててしまいがちな端材野菜から。
カレーは下準備が肝心です。牛すじはじっくりと煮込みます。
玉ねぎはじっくりあめ色になるまで炒め、トマトを合わせペーストになるまで焦がさないよう根気よく。
スパイスもいざ投入。香りが立ってきて、鼻の奥を刺激します。
味噌は糀屋雨風さんの「
味噌づくり体験」で7月に仕込んだ味噌です。4カ月じっくりと発酵された味噌は、とてもやさしい味わい。
さあ、完成です。
では、食べてみます。「おいしいね」という声とともに、もう2回目の試作に向け意見が出ます。「クミンシードもつかおうか」「パウダースパイスは1.5倍にしよう」「チリパウダーを減らそう」「難波ネギは炒めてみよう」さまざまな意見。みんな、探求心が深まっています。
江戸時代から栽培されているなにわの伝統野菜「難波ネギ」。文明開化の象徴となった牛肉、牛すじは関西では煮物など多くの人から愛される食べものです。また、約300年の歴史ある糀屋雨風さんの味噌、明治のはじめに日本に伝わったカレー。みんな歴史あるものばかり。それらがスパイスと混ざり合いぐつぐつ煮込まれ溶け合わさると不思議や不思議。なんとも南大阪らしいカレーができ上がりました。
スパイス(Spice)には香辛料という意味だけでなく「趣、おもしろみ」「味わいを加える」という意味もあります。その言葉のとおり、スパイスによってそれぞれの食材が相まって“味わいが加わり”ました。
南大阪カレー研究会が7月に発足して4カ月。偶然にも、この日つかった味噌と同じ熟成期間です。「私たちも少しは熟成してきたかなあ」なんて。
私たちは、ふだんはインテリアや生活小物を担当したり、ポスターなどをつくったり、パンを焼いたりと、同じお店にいながらもそれぞれの場所で働いています。そんなみんなで、あれやこれやと考えてつくったカレーには、なんだか“おもしろみ”があり、まるで私たちそのものみたいにも思えてきます。たくさんの人の協力とともに、みんなで考えてつくったカレーの味を、ずっと忘れないでしょう。
カレーって、なんだ。そんな問いを携えながら、仲間のみんなとまた一歩ずつ熟成しながら進んでいきたいと思います。
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無印良品 イオンモール堺北花田 2021.11.17