私たちは普段食べているものがどんな土地で生まれ、どうやってつくられているのかを知っているようで知りません。そもそも世界は知らないことだらけで、新しい発見や気づきがあるたび、世界を味わえている気がしてうれしくなるのです。自分が食べている野菜のつくりかたをこの手で土を触って知りたくなった私たちは三浦農園の“畑のオーナー制度”を利用し、伝統野菜『泉州黄玉ねぎ』を育ててみることにしました。その様子をレポートにして皆さんにお届けします。
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大阪府南部、関空国際空港にほど近い泉佐野市で、家族三代で農業をされている三浦農園さん。江戸時代から100年以上続く三浦さんの畑では、泉州水なすや泉州キャベツ、なにわの伝統野菜などたくさんの野菜を育てていらっしゃいます。
ついに『泉州黄玉ねぎ』の収穫の日がやってきました。
「育ちかたは、天候や気温の影響でまったく違うんです。今年は、とっても優秀!では、収穫していきましょう」
玉ねぎは、葉が倒れたら収穫のサイン。
葉をつかんで上に引っ張ると、土の中から顔を出したのは扁平で大きな玉ねぎ。すぽっと簡単に抜ける感触がたまりません。
「これ大きい!」「UFOみたいな形やなあ」と、あちこちから声が聞こえました。ずっしりと重みがあったり、かわいいミニサイズだったり、ひとつひとつ個性的な玉ねぎにみんな大興奮です。
本当なら、しばらく葉がついたまま干して乾燥させるそうですが、今回は持ち帰るため、収穫直後に葉と根をはさみで切り落としました。
みずみずしく、つんと鼻に抜ける玉ねぎの香り。切り落とした後は、水分を飛ばし乾燥させることで、玉ねぎの香りはやわらぎ、保存性が高まるそうです。
「オーナー制度を始めたのは、ひとりでも多くのかたに『泉州黄玉ねぎ』のことを知って欲しいから。畑に来たかたに収穫を楽しんでもらい、体験したことを周囲のかたへ伝えてくださると嬉しいです」と、三浦さんはおっしゃっていました。
先日、地元の小学生たちが収穫体験に来た時も、「おうちで今日あったことを話してね。来年は、学校の給食でみんなに食べてもらいたいな」と、子供たちに話しかけていました。
扁平な形と、みずみずしく甘みの強いところが『泉州黄玉ねぎ』の特長。水にさらすと栄養素も一緒に流れてしまうので、サラダに使う時は、しばらく空気にさらしておくとよいそうです。
オーナー制度に参加して、私たちは苗の植え付け、除草作業、収穫と、振り返ると楽しいことばかりでした。それは、大変な作業はすべて三浦さんがしてくださっていたから。
「なにわの伝統野菜をたくさんの人に知ってもらいたい、食べてもらいたい、未来につなげたいんです」と話す三浦さんの強い想いを、これからも応援していきます。
過去のおたよりはこちら
第1回 泉州黄玉ねぎ、育てはじめました
第2回 泉州黄玉ねぎ、成長しています
第3回 泉州黄玉ねぎ、もうすぐ収穫です
本日、三浦農園さんにお越しいただき、『泉州黄玉ねぎ』を青果売場で販売中です!水なすやケールなど、三浦農園で獲れた他の野菜も販売していますので、生産者のかたに直接会えるこの機会に、ぜひ青果売場へお立ち寄りください。
三浦農園
住所:大阪府泉佐野市鶴原1903
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写真撮影:平野 愛
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無印良品 イオンモール堺北花田 2021.5.15