無印良品 京都山科のキッチンカウンターでは、旬の食材を使った料理の試食を提供していました。
現在は安心安全のため、キッチンカウンターの営業を休止しています。休止中も、おたより「いっしょにつくろう」で、野菜ソムリエの先生がつくった新レシピや、お客さまから人気だった過去のレシピを配信しています。レシピだけでは伝えられないコツや工夫をお届けします。
今日は2020年最後の「いっしょにつくろう」。最後を締めくくってくれるのは、小川先生です。
「お正月といえば、やっぱりお雑煮ですよね。野菜ソムリエがつくるいつもと違ったお雑煮をご紹介します」
日本では昔から、元旦には年神(稲の豊作をもたらす神様)を迎え、無病息災を祈り、おせち、雑煮で祝うならわしがあるとされています。お雑煮って地域ごとにいろんな食べ方がありますよね。
「滋賀県の田舎で育った私は、丸餅、白みそでつくるお雑煮に慣れた親しんできました。今回は、がらっと変えて、きのこと大根おろしをたっぷり使います」
「きのこから旨味を出すために、手で細かく割きます。きのこって水から煮たほうがより出汁が出るんですよ」
今回担当のキッチンカウンタースタッフも関西出身とのことで、お正月はみんな白みそのお雑煮だったそう。
「そういえば、1日に白みそのお雑煮で、2日はおすましだったな」と小川先生。家族をもてなすお母さんの思いやりを感じますね。
「今日のお雑煮は揚げ餅で」
油で揚げたお餅は、しばらくするとぷくっと膨らんで、白と淡い紅がなんともかわいらしい。
お餅に出汁をかけ、三つ葉とゆずの皮を添えたら完成です。ひと口すすると、きのこの出汁がぱっと広がります。ゆずの香りがたって、お出汁が引き締まりますね。
石川県の米屋『六星』のお餅は杵つきで、煮ても煮崩れないのが特長。石川県ではお餅に少しの塩をいれる風習があるそうで、その塩気が旨味をさらに引き出しています。
「このお餅だとお出汁の味がぼやけることもありまんね」
「出汁がしっかり染みて、大根おろしもよく絡むし、お雑煮に揚げ餅っていいかも」
「さっぱりしているから、お餅何個でも食べられそう」
肉や魚の豪勢さはなくても、野菜から出る出汁を存分に楽しめるってむしろとっても贅沢かもしれませんね。
「野菜のことを考えない日はないです」という小川先生、今年1年を振り返って“365日野菜”と表してくれました。
「レシピをつくる環境に自分を追い込むから、野菜に没頭できて、新しいレシピが生まれるんです」
そう話してくれた表情はとっても晴れやかに見えました。そんな小川先生、「今年のお正月はおせちの注文が入っていて、それが終わらないと私のお正月は始まらない」そうですよ。
料理には食べる人を想った気持ちがこもっています。だからこそ、いっしょにつくったごはんはおいしくて、「おいしい」って言葉のあとにはみんな笑顔になるんですよね。
新年最初に食べるおめでたい料理には、野菜のお出汁が染みたお雑煮はいかがですか。きっと、あたたかな気持ちで新しい年を迎えられるはずですよ。
<きのこのおろし雑煮>
材料2人分
もち 2個
大根 100g
きのこ(しいたけ、しめじ まいたけ) 50g
だし汁 200ml
酒 大さじ2
しょうゆ 小さじ1
塩 ふたつまみ
みつば 適量
ゆずの皮 適量
こめ油 適量
つくりかた
1.大根はすりおろして水気を切っておきます。しいたけは薄切り、しめじ、まいたけは細かくほぐしておきます。みつばは幅1㎝に切ります。
2.鍋に冷めただし汁、酒、きのこを入れ、ふたをして中火にかけます。
沸騰したらしょうゆ、塩を入れます。
3.こめ油を180度に熱して、もちを揚げます。もちが膨らみ始めたら取り出します。
4.手順2に大根を入れ、手順3にはり、みつば、ゆずの皮をのせます。
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