【京都山科】たんと食べたい野菜のアイス｜たんとスープ

　地下1階のフードコートにある日本初の農家直営のスープ専門店『たんとスープ』は、食べる人のことと野菜のことをとても大切に考えているスープ屋さんです。
 
　そんな『たんとスープ』から新しく「野菜アイス」が仲間入りしたのを皆さんはご存知ですか？今日は代表の大西千晶さんに「野菜アイス」についてお話を聞いてきました。
 
　おやつの時間にコーヒーと楽しめるものがあったらいいな、という思いから生まれた野菜アイス。味は大根とさつまいもの2種類です。
　まさか、アイスに大根を組み合わせるなんて思ってもいませんでした。

　「おもしろいでしょ。はじめはいろんな野菜で試作しました。そんな中で、コロナウイルスの影響で、使い道をなくしたまま保存していた大根を使えないかと思いついたんです」

　環境に合わせて野菜の使いみちが選べる、というのは農家直営の強みだと感じます。
　でも、大根というと辛味などはないんでしょうか……？

　「使っているのは、京の伝統野菜のひとつである聖護院大根です。この大根は、果肉が柔らかく、甘みがあるので、アイスに大根のおいしい部分だけを活かすことが出来ました」

　野菜のおいしさを知っている大西さんだからこそ、つくり出せる味なんですね。
 
　「大根の下準備からアイスの棒をさすまで、そのほとんどが手作業です。実はこのアイス、二分の一が野菜なんですよ」

　え！アイスの半分が野菜で出来ているんですか？

　「はい、アイスにするのにぎりぎりの量まで野菜を加えました。お子さんにも食べて欲しいので、アイスと野菜のバランスの調整は大変でしたね。なので、本当に大根を食べているみたいですよ。ぜひ、食べてみてください」
 
　やさしい白さのアイスに歯を立てると、シャリっとシャーベットのような食感。アイスが舌の上で溶けてくると、ん！大根だ！つぶつぶした大根の果肉と蜂蜜の甘みで、甘い大根おろしのようです。あとくちには、すっきりした大根の甘みが残り、もう一口、もう一口とクセになります。
 
　こちらは、同じく大西さんの畑で採れた鳴門金時をつかったさつまいもアイス。うっすらと茶色がかった色は自然な芋の色です。ほくほくとした食感とうっとりする甘みはまるで焼き芋。口に含むと、芋の香りがふわあっと鼻に抜けます。
　アイスになったことで改めて、野菜の甘みやおいしさに気づくことが出来た気がします。
 
　「畑や野菜と近づくことがからだを元気にしてくれる、という思いを皆さんに届けたいです。今回の出来事で、これからは自然とバランスの取れた経済社会が大切になってくるということに、改めて気づけたと思うんです。まずは意識をすることから、地方や畑に思いを馳せながら、このアイスを食べてほしいですね」

　「ごはんづくりに疲れたら、ぜひ野菜たっぷりのスープも食べてくださいね」と笑う大西さんの笑顔はとってもあたたかかったです。ものや情報が溢れるなかで、どんな人がどんな思いでつくっているのか、顔が見える野菜を食べられるってしあわせですよね。
 
　実は、このカップの素敵なイラストは、大西さんの手描きなんですよ。

　野菜のアイス？と不思議に思った方はぜひ、食べてみてください。『たんとスープ』の野菜アイスは「はじめて！」がたくさん詰まっています。冷たさが気持ちよくて、余計なものを加えていない野菜の甘みは、ゆっくりからだに染みこんでいきますよ。なんてったって、二分の一が野菜。アイスなのに罪悪感なく、元気に健康になれるなら、明日も食べたいなって思います。
 
『野菜アイス 大根』1つ　消費税込 290円
『野菜アイス さつまいも』1つ　消費税込 290円



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