桜の盛りも過ぎて、すごしやすい気候が続きますね。一瞬で終わってしまう春を少しでも深く味わうために、旬の食材で料理をする、という楽しみは欠かせません。
鮮魚売場にも春は訪れています。
今日も元気な魚屋さんに、今の時期のおすすめを聞きました。
「今はさわらがうまいよ! 漢字で魚へんに春って書いて“鰆”やからね。程よく脂が乗って、あっさりとした上品な味。いろんな調理法ができるから、家でのごはんにおすすめやね」
「骨も少ないし、子どもも食べやすいよ。欲しい大きさにカットもするし、気軽に言うてな」
さわら、大好きです! ふわっとやわらかくて、淡泊で食べやすいんですよね。
魚屋さんに聞いたおすすめの調理法で、3品のさわら料理をつくってみました。今日の献立の参考にしてくださいね。
■さわらの塩焼き
魚屋さんに切ってもらったさわらの切り身に塩と酒をまぶし、少し置きます。出た水分をキッチンペーパーで拭き取って、オーブンシートを敷いたフライパンで焼きます。
グリルの洗い物って面倒ですよね。フライパンにオーブンシートを敷いて、焼き目をつけたあとふたをして焼けば、焦げ付かずにふんわりとした焼き魚になりますよ。
このさわら、お刺身でいただけるほど新鮮なので、焼き加減はお好みでどうぞ。
箸を入れると、ほろっと崩れるやわらかさ。シンプルな調理法だからこそ味わえる、じんわり染みるような旨みがあります。
薄味でもごはんが進み、和食っておいしいなあと感じられるひと品です。
■さわらのホイル焼き
塩焼きと同じように、塩と酒を振って臭みを抜き、アルミホイルに包んでオーブンで焼きます。
今回はミニトマトとえのき、旬のスナップえんどう、バターをひとかけ添えて、ホイルに包みました。
ホイルを開けた瞬間、湯気とともに旬の香りが立ち込めました。蒸し焼きにされ、食材から出た水分がまた食材へと還り、味わいはぐっと増しています。
ポン酢をかけると、また味が締まりますよ。
■さわらの味噌マヨ焼き
さわらの塩焼きをアレンジしてみました。
味噌・マヨネーズ・砂糖を2:2:1の割合で混ぜて、塩焼きに乗せてオーブントースターで炙ります。
味噌のコクとマヨネーズのまろやかさが、さわらの淡泊で上品な味をぐっと引き立てています。かんたんなのに、料亭のひと皿みたい。こちらもごはんがもりもり進みますよ。
素材の味を生かすことって、命を大切に思うことなのかもしれない、と思います。
“ばあちゃんが煮る芋がおいしいのは、おばあちゃんは芋を煮ようと思う時期を間違えないし、おいしく煮える芋を選んでいるから。”というのは料理研究家の土井善晴さんの言葉。
自然の中でたくましく育った旬の食材は、過剰に味付けしなくとも、それ自体がとてもおいしいんですよね。
鮮魚売場にはとりどりの天然魚が並んでいます。おいしいものを食べると、元気が出ます。ぜひ、旬の魚を味わってみませんか。
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