地下1階の青果売場では、旬を迎えたいろんな種類の豆が入荷しています。鮮やかな緑色が目にまぶしく、旬のものって見るだけで、その活きいきした様子が伝わってきますよね。今日はみなさんにそんな春を感じる豆を4つご紹介しますね。
「さやが空に向かって実ることからそう呼ばれるようになった、そら豆。エジプトでは4000年以上も前から食べられていたと言われるほど、歴史の長い野菜なんです」
と教えてくれたのははなおかさん。
そら豆を包むふかふかのベッドは、豆を寒さや乾燥から守る成長に欠かせないもの。この時期のそら豆は豆がみずみずしいので、シンプルに塩茹でがおすすめです。
そら豆特有の香りとほくほくした食感が良いですね。塩茹ですることで甘さが引き立ち、食べる手が止まりません。子どものころ見た、そら豆とビールで幸せそうな顔をするお父さんの顔が浮かびます。素材の味と少しの塩だけ。なによりの贅沢ですね!私もいまでは、そのおいしさに気づけるようになり、ついついお酒が進んでしまいます。
「茹でたそら豆を豆板醤とにんにくで軽く炒めると、ぴりっと辛味が加わりお酒のおつまみにぴったりですよ」
この時期よく食卓で見かけるスナップえんどうは、70年代にアメリカから伝わってきた比較的新しい品種。 「snap=ポキっと手で摘む」ことからその名がつけられたのだそう。
β-カロテンが豊富で、太陽光から肌を守ってくれる効果があると言われています。中の豆が成長してもさやごと食べられるお豆なんです。
はなおかさんが、おうちでぱぱっとつくれる料理を教えてくれました。スナップえんどうとおうちにあるちくわやかまぼこなどを、お出汁でさっと煮て、卵でとじるどんぶりです。
シャキッと食感の残るスナップえんどうと卵のとろふわ、出汁を吸ったごはん……。いろんな食感を楽しめるどんぶりですね。スナップえんどうのさわやかな青みと甘みもちゃんと感じられます。とっても簡単なので、家族みんなで食べるお昼ごはんにぴったりですね。今年もこの時期が来たんだな、と巡る季節に喜びを感じられるから、スナップえんどうの筋取りが大好きなんです。
「絹さやはえんどう豆を若採りしたものです。ビタミンを多く含んでいて、風邪予防や免疫力アップが期待されると言われています」
「彩りに使われるイメージが強い絹さやですが、僕はさっと茹でて鰹節としょうゆで和えるのが好きですね。絹さやってこういう味なんだって改めて感じることができますよ」
とってもきれいな色ですね。これが一品あるだけで、食卓に春を呼ぶことができますね。歯ざわりがよく、こんなに薄いのに豆の旨味がぎゅっと詰まっています。添え物だと思っていたものが、今日私の中で主役になりました。
実は私、うすいえんどうってグリーンピースと同じものだと思っていました。
「たしかに、さやから出した豆を食べる野菜ですが、品種が違うんです。グリーンピースと比べると、色が薄く、クセのない味が特長です」
うすいえんどうと言えば、やっぱり豆ごはん。関西では春から初夏までの風物詩ですよね。桜えびと塩で炊いてみました。
豆が輝いて見えますね!
炊飯器のふたを開けると、立ち昇るいい香りとふっくら炊けたうすいえんどうに、思わず歓声が上がります。はなおかさんのおすすめで、最後に少しのごま油を垂らします。
炊き立てを頬張ると、ごま油の香りと桜えびの風味が鼻を抜けます。ほくほくしたうすいえんどうのやさしい甘さとごはんの塩気がたまらないですね。はなおかさんの言う通り、ごま油が加わることで、ひと味違った豆ごはんが楽しめます。
旬のものを食べると元気が湧いてきて、からだが喜んでいるのを感じます。おしゃべりしながらする豆の筋取りや、さやから取り出した豆が、ボウルにころんと落ちるいい音を楽しみながら、丁寧に料理をすることも、おうちにいる時間があるからこそできることですよね。今日は、家族で料理をつくることや食べることを考えてみませんか。
ぜひ、この時期にしか楽しめない旬の豆を味わってみてください。きっと豆のおいしさに気づくはずです。
鹿児島県産『そら豆』1袋 消費税込 248円
大分産『スナップえんどう』1袋 消費税込 228円
和歌山県産『絹さや』1袋 消費税込 248円
和歌山県産『うすいえんどう』1袋 消費税込 398円
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