「天然のぶりが入荷しました。おすすめやで!」
ショーケースにはひときわ目を引く大きなぶりが。
ついさっき、お店の作業場で捌いたばかりなのだそうです。赤色の血合いと桃色の身がとってもきれいですね。
「身のなかに細かい線が入ってるやろ。これが脂がのってる証なんです。今が旬の寒ぶりは身の締まりと脂ののりがしっかりしているんですよ」
たしかにモヤモヤした線がたくさん見えます。冷たい海から体を守ろうとして脂がのるっていうのはわかるんですけど、身が締まってるのはどうしてなんですか。
「寒ブリは北の冷たい海で脂肪と栄養を蓄えて、春の産卵のために南の海まで移動するんです。ここで蓄えた力を使って泳ぎ続けることで、ちょうどいい具合に身が締まるんですよ」
ぶりってそんなに長い距離を泳いでくるんですね。あの迫力ある見た目はぶりの壮大な一生がにじみ出てるからなんでしょうか。
「シンプルに塩で焼くだけで十分おいしいですよ。この寒い時期にはぶり大根がおすすめやね」
熱々の大根と出汁のしみ込んだぶり……。想像しただけでおなかが空いてきました。
「脂ののったぶりは炊いてもぱさぱさになりにくくて、ふっくら仕上がりますよ」
“そして、食べる、という行為の前に、人間には料理をするという行為がある。料理をする生き物は、今のところ人間しかいない”(坂口恭平『cook』より抜粋)
その食材がどんな場所でどんな風に育ったかを知ることって大切ですよね。それを知ったうえで、どう料理したらおいしく食べられるか、と食材と向き合おうとして私たちは料理をするようになったのかもしれません。
京都山科では、ぶりも大根も出汁に必要な調味料も、地下1階の食品売場で買うことができます。1階には料理本も置いているので、つくり方を調べることだってできますよ。
ぶりが出世魚だということは皆さん知っていますよね。同じショーケースにはぶりと呼ばれる前のメジロも入荷していましたよ。
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また、1月23日は「寒の土用の丑の日」ということで、店頭には鰻も並んでいました。
「土用の丑の日」に鰻を食べるといえば、夏のイメージが強いですが、実は鰻の旬は冬なんだそうですよ。冬の寒さに負けないように、家族みんなで鰻を食べませんか。
皆さんもぜひ、京都山科にお越しの際は鮮魚売場に寄ってみてくださいね。
鳥取県産『天然ぶり切身』1切れ 消費税込 700円
鹿児島県産『鰻師の蒲焼(養殖)』1パック 消費税込 1580円
(取材時の値段です)
参考:『cook』(株式会社晶文社)
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