皆さん、おはようございます。
今年は暖冬と言われていますが、京都はやっと「いよいよ、冬本番かな」と感じる日が増えてきましたよね。
「そんな冬の寒い日に食べたくなるものといえば、焼き芋ですよね」
青果売場ではお馴染みのはなおかさんです。
寒いなかで食べるほかほかの焼き芋。のどをあったかい焼き芋が通って、からだの内側からじんわりあったまっていく、あの感じを思い出しただけでも、頬がゆるんでしまいますね。
「地下1階の青果売場ではその場で焼いた焼き芋を販売しているんです」
オーブンを開けると、焼き芋のいい香りが。
200度のオーブンでじっくり時間をかけて熱をいれた焼き芋からは、じわりと蜜が溢れてきています。
「今日、僕がおすすめするのはこの『甘太くん』というさつまいもです」
初めて聞きました。どんなさつまいもなんですか。
「大分県産のさつまいもで『べにはるか』という品種なんです。それを収穫してから40日以上、温度と湿度が管理された貯蔵庫で寝かせたものが『甘太くん』なんです。そのあいだにでんぷんが糖に変わって、甘さがぐんと増すんですよ。僕も『甘太くん』の甘さには驚きました」
「その甘さは通常のさつまいもの1.5倍と言われてるそうなんです」
新鮮なものだけがおいしいのではなくて、その素材それぞれに旨味を引き出す方法があるってことなんですね。
『甘太くん』は初めて、というスタッフさんと焼き立てをいただきます。
ずっしりとした焼き芋を割ると、滲みでた蜜がつぅっと糸を引いています。つやつやの果肉は透明になるほど。
焼き芋の“ほくほく”のイメージとは違い、『甘太くん』はやさしく持たないとつぶしてしまいそうなほど、しっとりしているんです。
「ん!とっても甘いですね。香ばしくってハチミツのように甘い、なんとも言えない香りがたまらないですね」
「この蜜の香りに僕も虜になったんですよ。なめらかさはさつまいもの水分量が多いからなんです」
でんぷんが糖になって、糖がさつまいもの水分と結びついて蜜になる。そういえば、焼く前の『甘太くん』に蜜の出た黒い跡がついていたのを思い出しました。さつまいもだって“生きもの”なんだ。当たり前のことなのに、考えれば考えるほど不思議です。私たちは生きものをいただいて生きているっていう、本質が少しだけ見えた気がしました。
「皮も一緒に食べると、甘いだけじゃなくさつまいもの味をちゃんと感じられますよ」
「皮って土臭いものが多くて、いままで避けてきたんですけど、『甘太くん』の皮はなんだかおいしいって思います」
「焼き芋のおいしさって、こうやってみんなで分け合って食べるところにもありますよね。僕は兄弟がたくさんいて、よく焼き芋をわけっこしていました。小さなころは焼き芋のおいしさしかわからなかったけど、大人になって誰かと一緒に食べるっていうおいしさに気づいたんです」
一緒に無印良品の『黒豆茶』を淹れました。焼き芋の甘さと黒豆茶の香ばしい香りが相性抜群ですよ。
お店の常連さんのなかには『甘太くん』のファンもたくさんいるようで「今日は『甘太くん』やん!」と両腕に焼き芋をいっぱい抱えて帰っていくそうです。「そういうお客さまを見ると、僕もうれしくなっちゃいますよね」と笑うはなおかさんは、心をほっとさせてくれる焼き芋みたいな笑顔を浮かべていました。
青果売場では、ご自宅でも焼き芋などを楽しんでいただけるように、『甘太くん』のほかにもいろんな種類のさつまいもをご用意しております。みなさん、ぜひ青果売場にお立ち寄りくださいね。
大分県産 焼き芋『甘太くん』1本 消費税込 138円(取材時)
※値段は変更する可能性がございます。焼き芋は日によって品種が変わるので、その日どの品種の焼き芋があるかはお楽しみです
無印良品『国産大豆の黒豆茶』18g(1.8g×10袋) 消費税込 250円
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