【京都山科】愛情ずっしり、これぞ賀茂なす｜青果売場より

　艶のある黒みがかった紫、まん丸で、重みのあるなす。これは50年以上続く農家の5代目、京都上賀茂の地で伝統京野菜をつくられている〈玉田農園〉さんの賀茂なすです。
   
　賀茂なすとは「京の伝統野菜」のひとつで、京都の北区上賀茂で古くからつくられてきた丸なす。玉田さんの賀茂なすは、上賀茂神社の境内の畑で種をとり、その種を使って代々つくり継がれてきたものなんですよ。そんな話を聞くと、約100年もの歴史があると言われている賀茂なすを、今日までつくりつないできた人たちの努力を想像せずにはいられません。
   
　玉田さんの賀茂なすは、片手では持てないほど大きくて、驚くほどずっしりと重く、繊維が詰まっていながらも、ふわっとした食感が特長です。
　やっぱり王道は、丸ごといただける田楽。肉質が緻密で油を吸い過ぎないので、揚げ物もおすすめですよ。じっくり火を通すと、とろりとなめらかな舌触りとなすの香り、甘みが口に広がります。まるで、古くから種を守り、生育状況を確認しながら、ゆっくりと丁寧に野菜を育てる玉田さんのお人柄がにじみ出ているようです。
 
　ぜひ、みなさんも今が旬の賀茂なすを堪能してくださいね。キッチンカウンターでは野菜ソムリエの先生が考案した賀茂なすもレシピもご紹介しています。


京都市上賀茂産『賀茂なす』1個　698円



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