【京都山科】年末年始を楽しむ4つのレシピ|いっしょにつくろう

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食のお便り/レシピ

2020/12/21

 無印良品 京都山科のキッチンカウンターでは、旬の食材を使った料理の試食を提供していました。
 現在は安心安全のため、キッチンカウンターの営業を休止しています。休止中も、おたより「いっしょにつくろう」で、野菜ソムリエの先生がつくった新レシピや、お客さまから人気だった過去のレシピを配信しています。レシピだけでは伝えられないコツや工夫をお届けします。
 
キッチンカウンターに並んでいる写真

 「今日はあたたまるごましゃぶとお正月料理、クリスマスを意識したデザートを作っていこうと思います! 」

 今週はクリスマス、来週にも年が明けるという年末にぴったりな料理ですね。今日教えてくれるのは民野先生です。

■ほうれん草とごぼうのごましゃぶ
 
ごぼうをさきがく写真

 まずは、ほうれん草、ごぼう、生しいたけ、えのきを切っていきます。今日は、これらに野菜に加えて、にんじんも使うそうです。

 「ごぼうをさきがきにするときはピーラーを使うと楽ですよ。ごぼうを回しながらさきがくのがコツです」
 
鍋で茹でられる食材の写真

 食材を切り終わったら、ひと足先に根菜類を茹でます。根菜類って火が通るまでに時間がかかるから、少しの工夫が大切。おいしい食材をおいしくいただくための手間ですね。
 
ごまダレの写真

 根菜類を茹でている間にごまダレを作っていきます。使うのは、ねりごま、白味噌、丸大豆醤油、だし汁、土しょうが、にんにく。
 
 「実は、このごまダレのレシピ、私の実家の秘伝なんですよ」

 秘伝のレシピを教えてもらえるなんてうれしいです! 詳しいレシピはこちらにありますので、ぜひご覧ください。
 
お鍋の写真

 お出汁とお野菜を土鍋に移し、ひと煮立ちさせればもう完成。豚肉をくぐらせて、ごまダレにつけていただきます。

■れんこんとにんじんの紅白なます
 
れんこんとにんじんの紅白なますの写真

 「これから作る『れんこんとにんじんの紅白なます』はおせち料理です。おせち料理に使われる食材や料理には、いろいろな願いが込められています。今から作る紅白なますの『水引をかたどっているとされ、平安や平和を願う』というように。では、使うれんこんにはどんな願いが込められているか知っていますか? 」

 聞いたことがあるけれど、何だったかな……。穴に関係がしていたような気がします。
 
民野先生がれんこんをのぞき込む写真

 「そう、れんこんの穴が関係しているんです。穴が複数空いていて、向こう側が見通せることから『将来の見通しが良い』と縁起を担いでいるんです」

 そうでした! おせち料理に込められた一つひとつの意味や縁起を大切していきたいですね。
 
食材を和えている写真

 紅白なますは最後、柚子の皮をちらして味をなじませたら完成となります。柚子の良い香りをかいでいると、なんだか元旦の日のごはんを思い出してきます。

〈れんこんとにんじんの紅白なます〉

 材料2人分(※印は無印良品オリジナル商品)

れんこん  100g
にんじん  40g
酢  適量
A 昆布の出汁酢※  大さじ2
   はちみつ  3g
   塩  少々
   だし汁  大さじ1
柚子の皮(千切り)  適量

 作り方

1.れんこんは皮をむいて3mmのスライスに。その後酢水にさらします。にんじんは3mmの半月切りにします。
2.鍋に水と酢、にんじんを入れて火にかけます。沸騰したら水気を切ったれんこんを加え、1分茹でて、水に取ります。(硬さをチェックしてください)
3.手順2の水気を切り、Aを入れて柚子の皮をチラシ、味をなじませます。

■たたきごぼう
 
たたきごぼうの写真

 たたきごぼうは関西では定番のおせち料理。
 地中深くまで、しっかりと根をはり成長するごぼうは健康長寿の象徴。土にどっしり根付くことから「家族が土地に根付いて、平穏に暮らせるように」という願いが込められているそうです。たたきごぼうは、「ごぼうを叩いて開くことから、運が開ける=開運の意味がある」とされ、おせち料理でも親しまれているそうです。
 
ごぼうをつぶしている写真

 「ごぼうを叩くと、味がしみやすくなるんです。叩くとき、音が気になる方は押しつぶしても大丈夫ですよ」

 マンションやアパートだと、ごぼうを叩いてつぶすのは気が引けます。押しつぶしても大丈夫なのは助かりますね。

〈たたきごぼう〉(※印は無印良品オリジナル商品)

 材料2人分

ごぼう  100g
酢  適量
A 昆布の出汁酢※  大さじ2
   はちみつ  3g
   しょうゆ  小さじ0.3(2g)
すりごま(白または金ごま)  大さじ2
粉山椒  適量

 作り方

1.ごぼうはよく洗って、すりこ木などでたたき、4cmの長さに切ります。太いところは縦に2~4分割します。
2.鍋に湯を沸かして酢を加え、ごぼうを入れて5分茹で、水気を切ります(硬さをチェック)。
3.手順2のごぼうが熱いうちに、Aに漬け込み、すりごまを加えて粉山椒をふります。

■いちごのサンタクロース
 
いちごのサンタクロースの写真

 デザートにはいちごと生クリームでサンタクロースを作りました。
 サンタクロースの周りをいちごの飾り切りで彩ってあげると、楽し気なプレートの出来上がりです。つくる人がちがえば、サンタクロースもちがう姿になる。そんな楽しさがあります。

〈いちごのサンタクロース〉

 材料2人分

いちご  適量
生クリーム  100ml
砂糖  7g
黒ごま  適量
(チョコペンでも可)

 作り方

1.生クリームに砂糖を加え、しっかりツノが経つくらいまで泡立てます。クリームの絞り袋に口金を取り付け、生クリームを適量入れます。
2.いちごはヘタを切り取り、上から1/3~1/4を水平に切ります。(帽子の部分)
3.いちごの下(胴体)の部分に生クリームを絞り、帽子の部分のいちごを乗せます。ボンボンとボタンの分も生クリームをつけ、目の位置に黒ごまを乗せます。
 
食べている写真

 「鍋を食べるときってついつい目線が下がってしまいますよね」と民野先生。それを聞いて、みんな確かにと頷きます。それでもいつもより会話が弾んで、身体だけでなく心までほっこりあたたまる。鍋って不思議な料理ですね。
 締めはお餅。お餅って鍋の締めになるの? って最初は思ったけれど、出汁の中でとろんと柔らかくなったお餅とごまダレは相性ピッタリ。締めなのにもうひとつ、とお箸が伸びてしまいます。
 
食べている写真

 食べている中で、お雑煮の話も出てきました。
 「みんなの家は角餅? 丸餅? 」という民野先生のお話から始まり、味噌なのか、同じ味噌でも白味噌なのか、それとも醤油ベースなのか。鶏肉や大根、紅白かまぼこなどの具材も入れたり入れなかったり。育った土地や両親の出身、旦那さんの実家の味。いろいろな理由で、お雑煮もおせちも変わってくるので面白いです。
 民野先生のお宅は、元旦と3日は角餅を網で焼いた、すまし仕立て。2日は丸餅を網で焼いた、合わせ味噌仕立てだそうです。
 
食べている写真

 クリスマスや年始に向けて少しずつ準備をしていくと、年が新しくなることへの実感がわいてきます。年末は、何かと忙しくなることが多いですが、みんなで鍋を囲んでほっと一息つけるときがあると良いですね。今年あったことを振り返り、新しい年を迎えたいですね。


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