【京都山科】冷やしても良し、うまみの三重奏|いっしょにつくろう

【京都山科】冷やしても良し、うまみの三重奏|いっしょにつくろう

食のお便り/レシピ

2020/08/19

 無印良品 京都山科のキッチンカウンターでは、旬の食材を使った料理を試食いただけます。
 現在は安心安全のため、キッチンカウンターの営業を休止しています。休止中も、おたより「いっしょにつくろう」で、野菜ソムリエの先生がつくった新レシピや、お客さまから人気だった過去のレシピを配信しています。レシピだけでは伝えられないコツや工夫をお届けします。
 今回、民野先生が教えてくれるのは、京のおばんざい「にしんなす」をはじめ、冷やしてもおいしい夏レシピ。
 
【京都山科】冷やしても良し、うまみの三重奏|いっしょにつくろう

 おばんざいとは京都の家庭料理のこと。旬の素材、手近な食材を、手間をかけずに使い切る献立の数々には、京都のお母さんたちがつくり続けてきた伝統とコツがたくさん詰まっています。

 「身欠きにしんと旬のなすの炊き合わせは、京都の夏の定番おかずです。今回は無印良品の水煮缶で簡単につくれるレシピを考えました」


「水煮缶でつくる にしんなす」
→詳しいレシピはこちら

 「『にしん水煮』は缶汁ごと使います。ペーパーでこすと、煮汁がきれいに仕上がりますよ」
 
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 調味料とにしんを炊いた煮汁に、揚げ焼きにしたなすを入れ煮ます。
 
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 切れ目を入れたなすはしっかり煮汁を含んでとろとろに。とっても簡単なのに、にしんの旨みや味の深みを感じるのは缶汁ごと使ったからでしょうか。なすの甘みと相まってまろやかな味わいです。

 「温かいのもいいけれど、冷やして味が馴染んだにしんなすも良いですよ」
 
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「トマトとオクラのかき玉汁」
→詳しいレシピはこちら
 
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 野菜たっぷり、見た目もさわやかな汁物になりそう。
 
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 「オクラはガクの部分を切ることで、無駄なく食べられます。また板ずりをすると塩が馴染んで発色が良くなったり、つまようじなどで数か所穴を開ければ、縮み防止にもなりますよ」

 美しく見せる工夫も料理には大切ですよね。
 
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 出汁には無印良品の『国産素材を使っただしパック かつおと昆布』を使用します。

 「野菜に日が通ったら卵を入れる前に水溶き片栗粉を入れるのがポイント。汁にとろみがつき、卵が沈まずきれいな花が咲きますよ」

 民野先生の言う通り、そっとまわしかけると、羽衣のようなふわふわの卵が浮いてきました。

 「トマトやえのき、昆布には旨味成分が含まれていると言われていて、出汁だけではない素材の旨みが染み出たかき玉汁が楽しめます」
 
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 シンプルだからこそそれぞれの素材の味がちゃんと感じられます。鼻に抜けるかつおの風味とトマトのさわやかさが良いですね。トマトって和風料理にも合うんだって発見です。
 冷やしたかき玉汁もおすすめですよ。


「みょうがごはん」
 
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 民野先生、みょうがって一体どの部分を食べているんですか?

 「私たちが食べている部分は花なんです。みょうがは地下に茎をのばし、葉と花の部分が別々に地上に出てくるそうなんです」

 まさか花だったとは!どんな花が咲くのか気になりますね。
 みょうがを千切りするシャキシャキという音と、ぱっと広がる独特の香りが気持ち良いです。この香りには、食欲増進やリラックス効果が期待されているのだそう。
 
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 昆布出汁、みょうが、油揚げを入れたらあとは炊くだけ。

 「出汁をとった昆布は、佃煮や炒めものに使えます。さつまいもと煮物にしてもおいしいですよ」
 
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 炊きあがったごはんに顔を近づけると、やさしい出汁の香りに包まれます。底にはおこげまで出来て、わあ!と歓声があがります。
 角のとれたみょうがの香りがごはんにうつり、油揚げと馴染んで絶妙!後のせしたみょうがと食べるとまた違った味わいです。
 
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 野菜にだって出汁や旨味が詰まっているんですよね。無意識に摂る食事のなかで、そのことを忘れていたかもしれません。野菜の色を楽しんで、音に耳を傾け、香りを目一杯吸い込んで、料理をからだで感じることは、エネルギーとしてだけでなく、生きるために食べることとつながっていくと思うのです。


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