おたより「いっしょにつくろう」では、野菜ソムリエの先生考案の旬食材を使った料理の、レシピだけでは伝えられないコツや工夫をお届けします。
民野先生が教えてくれるのは「
かぶら蒸し」です。
「かぶら蒸しは私が冬の野菜料理でいちばん好きな料理なんです。京都の冬のごちそうをぜひみなさんにもつくってほしくてレシピにしました」
今回は京の伝統野菜でもある京都府産の聖護院かぶを使います。通常のかぶと比べて大きく、果肉が緻密で甘みがあるそうですよ。
「かぶは厚めに皮を剥いて、すりおろしてくださいね。剥いた皮はきんぴらにするのがおすすめです」
以前、民野先生がかぶの皮を使ってきんぴらのレシピを教えてくれました。参考にしてみてくださいね。→レシピは
こちら
角が立つまで泡立てた卵白、きくらげ、銀杏、ゆり根、鯛の下準備ができたら、卵白にすりおろしたかぶらなどを混ぜます。
「かぶらの水気は自然にきること、メレンゲをつぶさないようにやさしく混ぜることがポイントです。きくらげは食感をプラスしてくれるので、欠かせない食材」
かぶら蒸しはかぶらの白さを雪に見立てて食べられてきた風流な料理なんだそうですよ。たしかに、雪のようできれいですよね。
銀杏をちょこんとトッピングして、10分ほど蒸し、お出汁の効いた餡をかければ完成です。蒸し器のないときは鍋に平皿やザルを敷き、底上げすれば蒸し器代わりになりますよ。
白い雪に銀杏の黄色が映えていますね。口に入れた瞬間はふわりと軽く、舌で潰せばなめらかな舌触りとかぶらのやさしい甘みを感じます。
「ほくほくのゆり根、こりこりのきくらげ、ねっちりした銀杏、それぞれの食感が楽しいですね。底に隠れていた鯛も良い味出してる」
わさびのつん、とした刺激でより素材が引き立っています。
「かぶら蒸しはかぶの口あたりの良さもあるけど、なにより温かい蒸し物っていうのが冬にうれしいですよね」
かぶらを雪に見立ててみたら、かぶらをすりおろして卵白に混ぜたら、なんて一体だれが思いついたのか不思議です。でも、きっと味だけじゃなくて季節の移ろいやひとくち食べたときに思わず笑顔になる、そんな気持ちを届けたくて出来上がった料理なんじゃないかな。
みなさんもぜひ雪のちらつく夜につくってみてくださいね。
#京都も初雪観測
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#これを食べなきゃ冬を越せない
#かぶって甘い
#おいしさまるごと
#眼鏡も曇る
#来年もキッチンカウンター
#冬は餡かけ
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