【京都山科】豆腐品評会に参加しました

【京都山科】豆腐品評会に参加しました

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2021/11/11

 京都・右京区にある『久在屋』は、長年にわたって地大豆でつくる豆腐「地豆腐」づくりに尽力してきた、京の地豆腐の名店。無印良品 京都山科でも地下1階と1階で豆腐や油揚げ、豆腐づくりのときに生まれた国産大豆のおからや豆乳をつかったお菓子を販売しています。また、これまでに代表の東田さんをお招きして大豆のお話をしていただくなど、交流を深めてきました。
 
【京都山科】豆腐品評会に参加しました

 東田さんは、豆腐づくりの継承と伝承、豆腐の価値を知ってもらい、地域における活性化を目的とした全国豆腐連合会「第6回 全国豆腐品評会 西日本大会」の実行委員長でもあるんです。そのようなご縁もあってこの度、無印良品 京都山科も豆腐品評会に参加させていただきました。

 豆腐品評会西日本大会は西日本から集まった木綿豆腐、絹ごし豆腐、寄せ/おぼろ豆腐、充填豆腐を部門別で審査するというもの。今大会で上位に選ばれた豆腐たちは来年2月に行われる千葉での大会で金賞を目指すことになります。
 
【京都山科】豆腐品評会に参加しました

 大会場の見たことも無い光景に驚きました。ずらっと並べられた数々の豆腐たち。その数約130点。緊張感が漂う中、東田さんの合図で審査会がはじまりました。
 違いがわかるのかと不安を抱きつつ、口に運んだ豆腐の味に思わず声を出してしまいそうでした。豆腐の感触が硬かったり、柔らかかったり。大豆の味も甘みが強いのや青みがあるもの。あとに残る香りも全く違うんです。
 
【京都山科】豆腐品評会に参加しました

 このまあるい形の豆腐は、豆乳ににがりを加え固めたら、熟成させ、そのままおたまですくうおぼろ豆腐。水にさらさないから味の濃い豆腐なんだそう。たしかに、普段食べている豆腐とは比べ物にならないほど濃厚な旨みを感じます。
 
【京都山科】豆腐品評会に参加しました

 こんなにたくさんの豆腐見たことありません、と東田さんに感動を伝えるとやさしく笑ってくださいました。

 「戦後は5万件もあったとされる豆腐屋は現在では5700件ほどに減少しているといいます。この会はもっとおいしい豆腐をつくって、たくさんの人に食べてもらいたいという想いで6年前にはじめました。出品されるほとんどの豆腐は国産大豆をメインとしたもので、豆そのものの味を感じてもらおうと在来品種の豆腐も増えてきています」
 
【京都山科】豆腐品評会に参加しました

 久在屋さんが今回出品された豆腐には、3種類の豆をブレンドしているんだとか。

 「豆をブレンドすることで深みや旨味、香りが引き立つんです。一番ベストな比率を試作を繰り返して探します」

 東田さんは今でもご自身で現場に立ち、スタッフのみなさんと久在屋の味をつくるために日々豆腐づくりに励んでおられます。

 「口に入れると豆の香りが鼻に上がり、あごでつぶしたときに甘みが広がる。そしてのどごし良く、すっと消えていくような豆腐を目指しているんです」

 もう一口食べたい。どうしてこんなに食べたくなるんだろうと思うのはそのキレの良さにあったんですね。今日も食べたいと思える豆腐は、自然そのものの味。
 
【京都山科】豆腐品評会に参加しました

 「農業は土に触れ、日本の食にいちばん近くで関わる仕事です。その人たちに大豆の価値を知ってもらえればと、京都の農芸高校の学生さんたちもご招待しました。豆腐品評会は、こうしてみたらどうだろう、もっとできるんじゃないかと豆腐の味を追求する変わり者たちの集い。僕たちは豆腐オタクなんですよね」

 だからこそ、おいしい豆腐をつくりたいという意欲を持った若い世代が品評会に参加してくれることが本当にうれしいのだと東田さんは話します。大量生産大量消費のこの時代、安価な豆腐がスーパーに並ぶ中、それぞれの大豆と向き合いその味を最大限生かした豆腐をつくるために日々研究する姿はまさに職人。値段は高いけど日本にはこんなにおいしい豆腐があるんだということをたくさんの人に届けたいという東田さんの言葉に、つくる人への思いやりを感じました。

 こんなにおなかいっぱい豆腐を食べたのは初めてかもしれません。でも不思議と今晩は湯豆腐が食べたい、とスーパーの豆腐売場で立ち止まりました。程よく温まった豆腐がつるっとのどを通っていく心地良さ。滋味深い味わいが教えてくれるのは、それぞれの土地で育った大豆の甘みや香りを感じること、陽も昇らないうちから湯気の立つ工場で豆腐をつくる職人さんたちを想像することのできる喜び。つくる人を想って食べるってこんなにも温かい気持ちになるんですね。

 今回、豆腐品評会に出品された久在屋さんや山科にお店のあるかわむらさんの豆腐は地下1階でも販売しておりますので、気になった方はお試しくださいね。また、2月に千葉県で開かれる全国大会も結果が楽しみです。


久在屋HPはこちら



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