【京都山科】第7回 全国豆腐品評会に参加しました。

【京都山科】第7回 全国豆腐品評会に参加しました。

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2023/08/14

 白くて、四角で、素朴。普段なら何気なく献立の一品に混ざる存在の豆腐も、こんなにずらりと並んでいる様子をみれば壮観です。
 今回はお店を飛び出して、先日行われた「第7回全国豆腐品評会 中部・近畿地区大会 うまい豆腐決定戦」の様子をレポートします。
 
【京都山科】第7回 全国豆腐品評会に参加しました。

 本大会の委員長、東田さんは京都・右京区で長年にわたって地大豆でつくる豆腐「地豆腐」づくりに尽力してきた、京の地豆腐の名店『久在屋』の代表。当店ではオープン当初から、地下1階と1階で豆腐や油揚げ、豆腐づくりのときに生まれた国産大豆のおからや豆乳をつかったお菓子を販売しています。そのようなご縁もあって2021年から当店も豆腐品評会に審査員として参加しております。
 
【京都山科】第7回 全国豆腐品評会に参加しました。

 約2年ぶりの開催となるこの豆腐品評会は、中部・近畿地区から集まった木綿豆腐、絹ごし豆腐、寄せ/おぼろ豆腐、充填豆腐を部門別で審査します。今大会で上位に選ばれた豆腐たちは9月に行われる全国大会に出品されるんですよ。

 品評会は昔なつかしい豆腐屋のラッパを合図に審査スタート。
 
【京都山科】第7回 全国豆腐品評会に参加しました。

 よく見れば色も形もいろいろです。ここに並ぶほとんどの豆腐は国産大豆をメインとしたもの。さらに、〈久在屋〉さんなどでは、その土地土地で農家さんが自家用につくっていた在来品種を使った豆腐を出品されています。
 
【京都山科】第7回 全国豆腐品評会に参加しました。

 豆腐は大豆と水と凝固剤の3つの材料でつくるシンプルな食べものなのに、どれをとっても硬さや甘み、風味の違いがあって、不思議。大豆の味が引き立つものを食べると、素朴な豆腐のおいしさに気づいたり、様々なタイプの豆腐を食べることで自分の好みがわかってきたり、食べ進めるほどにあの美しい佇まいに隠れた魅力に引き込まれていきました。
 
【京都山科】第7回 全国豆腐品評会に参加しました。

 8年前に始めたこの品評会も今回で7回目。毎年、込める想いはずっと変わらないと東田さんはお話くださいました。

 「大手スーパーでは安価に豆腐が手に入るこの時代、町の豆腐屋さんは年々減っていく一方です。でもそんな中で残る豆腐屋さんは、こうしたらああしたらって大豆と向き合い、豆腐のおいしさを伝えようと頑張ってるんです。僕はそうやって活動する人たちがいることが嬉しい。たくさんの人においしい豆腐を知ってもらい、町の豆腐屋を未来に残していきたいとこの品評会を続けています」

 地大豆を絶やすまいと大豆を栽培する農家さん、陽が昇る前から豆腐をつくる職人さん、そしてそうやってできた豆腐を食べる人たち。私たちは食べることでつながっているんですね。
 審査前、審査のポイントを話す東田さんが最後にひと言「あとは、豆腐の味を楽しんでくれ!」っと言った言葉が心に残っているのは、あのひと言に「みんなで一緒につないでいこう」というそんな気持ちがこもっているような、素敵な笑顔をされていたから。
 今日みたいに暑い日は冷奴が良い。薬味はねぎや生姜がちょっとで良くて、あとはどんな場所で育ったんだろう、どんな風につくられたんだろうと思い浮かべながら食べる豆腐の味で充分満足。

 当店の地下1階にも〈久在屋〉さんや山科の町の豆腐屋さんの豆腐を取り扱っていますので、ぜひ食べてみてくださいね。

→久在屋HPはこちら



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