【京都山科】北山ホールセンターにお邪魔してきました。

【京都山科】北山ホールセンターにお邪魔してきました。

イベント・地域情報/地域情報

2023/04/15

 今回はお店を飛び出して、京都を拠点にする〈副産物産店〉がプロデュースした北山ホールセンターのお披露目会の様子をご紹介します。
 
【京都山科】北山ホールセンターにお邪魔してきました。

 京都市内から車で約1時間ほど、北山の山間地域にある北山ホールセンター。あたりは杉に囲まれた木造の元林業倉庫ということで、副産物産店が関わり始められた頃は廃材の山だったそうです。
 
【京都山科】北山ホールセンターにお邪魔してきました。
 
【京都山科】北山ホールセンターにお邪魔してきました。

 山田さん(只本屋)、矢津さん(kumagusuku)、足立さん(mosyne)の3人で活動する副産物産店は、資材循環のための仕組みであり、ものの価値、可能性について考えるプロジェクトです。無印良品 京都山科でも副産物を使ったイベントを開催くださるなど、交流があり、今回はそんなご縁でこの北山ホールセンターにお招きいただきました。

 ここは、ものづくりのテストをする場だったりアーティストのアトリエだったり、現在は副産物産店のほか、4組の共通工房として活用されているそうです。
 
【京都山科】北山ホールセンターにお邪魔してきました。
 
【京都山科】北山ホールセンターにお邪魔してきました。

 この日は副産物産店と〈ものや〉の展覧会「Circulation Holes」が見晴らしの良い2階の広々としたスペースで行われていてアーティストの副産物からなる展示を矢津さんや山田さんのお話を聞きながら、ゆっくり楽しませていただきました。

 「アートの副産物という概念が生まれて、僕らもその活用について色々と実験していた段階を経て、第2段階の今は、僕たちがつくった仕組みを様々な人々がそれぞれ利用することで、新たな関係性が生まれ、横断的にプロジェクトが進んでいく段階だと思っています。次は、まだ朧げですが、アートの世界だけでなく、もっと生活や社会に近い分野に浸透していけば良いなと思っています」

 と矢津さんは今後の副産物産店について話してくれました。
 
【京都山科】北山ホールセンターにお邪魔してきました。
 
【京都山科】北山ホールセンターにお邪魔してきました。

 「最近はどのようなモノにでも可能性を感じてしまい、捨てるものが無くなってきて困っている」と話す山田さん。この日の展示も捨てられるものたちだけで作られているのに、どの箇所を切り取っても不思議とものが生き生きとして見える。”京都のアーティストの副産物”に絞ったから良かったんです。廃材に地域性が出るから、とおっしゃっているのを聞いて、床いっぱいに広げられたものたちに興味が湧きました。

 副産物産店の公演や展示、物販をみても純粋に面白くて見ている側がワクワクするのは、どうしてだと思いますか?とお聞きしたときに、演者やつくっている方たちは日々、純粋にこれが面白いのか、をずっと語り合っているんですよ、とにこにこ答えてくださったのが印象的でした。
 
【京都山科】北山ホールセンターにお邪魔してきました。

 秋冬の時期からずっと焚火をしながら不用品を燃やされているそうで、この日も矢津さんの息子さんがマシュマロを焼いてくれましたよ。
 
【京都山科】北山ホールセンターにお邪魔してきました。

 また、副産物楽団ゾンビーズ(廃楽器で演奏し、蘇らせる素敵な音楽家集団?)の公演を見たばかりで、興奮を隠せないWは個人的にサインをお願い。スペシャルな似顔絵、ありがとうございました。
 取材後、みんなで焚火を囲んで食べたお弁当はとてもおいしかったです。

 廃材を捨てるものとせず、これで何をつくろうかな、どんな音が出るかな、とポジティブに捉えることは、これから資源の循環と向き合っていく必要のある私たちにとって、明るい光のように思います。


副産物産店の活動はこちらをご覧くださいね。




京都山科を店舗フォローして、毎日の新鮮なおいしい情報やイベントの最新情報をチェックしてくださいね。右上のフォローボタンがエンジ色になればフォロー完了です。
passport
無印良品 京都山科