こんにちは。
広島パルコのやさい担当です。
今回のおたよりでは、前回に引き続き、三原市小泉町の里芋生産者の瀬戸ふるさと農園をご紹介します。
里芋農家は大変です。
土から掘り出したあとは、きれいにして袋詰めをします。
小泉の里芋は昔から品定めが厳しいそうです。
作る方が、きちんとしたものを出したいという意識が高いのでしょう。
掘り出して、芋を外して、きれいにして、袋に入れて。
重さもあるので、特に高齢の生産者さんにとって、里芋づくりはなかなかの重労働です。
岡田さんは地域の小学校の学校給食にも出荷しています。
給食はかなり量があるので、その下準備が大変ですが、岡田さんはあえて取り組んでいます。
農業の担い手の高齢化が進む中、地域で代々受け継がれてきた野菜を大切にしていくこと、安心でおいしい里芋を地域の子供たちが食べることを大切に考えています。
そのほかにも「棚田の学校」を開催し、小学生の体験と学びの機会を設けるなど地域の多方面で活躍されています。
岡田さんの畑から小学校が見えます。
地域の小学校・中学校・高校に講師として行ったとき、だれに聞いても農業・林業・漁業といった第一次産業を目指す人がいないそうです。
収入面の問題もあるかもしれませんが、そもそも地域の暮らし方のひとつとして生き残れる・成り立つ仕組みがなくなってしまっているのが問題なのではないかと岡田さんはおっしゃいます。
海がだめにされ、陸も山も荒れていって、百姓的な農家をする人もいなくなって。
循環できる文化があったのにそれ自体がなくなってしまった。農家も循環の一部になっていた。
岡田さんはそれを紐解きながらやっていけたらと思っているそうです。
次回のおたよりも引き続き、瀬戸ふるさと農園の圃場見学の様子をご紹介します。
無印良品 広島パルコ