「どうやら蒲生四丁目の町が面白いらしい。」
今回私たちは町おこしの張本人で
一般社団法人がもよんにぎわいプロジェクト代表理事の和田欣也さんに案内して頂き、大阪市城東区にある蒲生四丁目にやってきました。
古くから北河内、中河内と大阪市街地をつなぐ寝屋川の中継地として栄えた蒲生。
慶長19年(1614年)の大坂冬の陣では重要な拠点となったエリアです。
そんな蒲生四丁目の最大の特徴は、戦災にあわず古い町並みが残っている事。
大阪市を中心として甚大な被害があった1945年の大阪大空襲ですら免れたエリアです。
こうして残った町屋などをリノベーションした商店が軒を連ねています。
アフタヌーンティー専門店「salon de the Tea shot」
店内はアンティークの椅子とテーブルで統一。残された家具を再利用して什器としたり、間仕切りに以前使っていた欄間を使用したりと内装にも古くから残されたものを使用しています。
軒先には、古くから残された井戸があったそうで、それを埋めずにそのままに、ポンプを設置し再利用ています。
災害時、役に立つのはもちろん。
見た目も可愛らしい。
横に隣接するケーキと焼菓子のお店「pâtisserie Tea shot」のこの扉は、子供たちが大喜びして出入りするのだとか。
古い物だけではなくて、こういう遊び心ある設計もならではです。
「新築と比べて家賃が安いから古い町屋を選ぶのではなく、本当に町屋の魅力を知っていてそれを活かしてくれる方にお店をやって欲しい。」
プロデュースも手掛ける和田さんはいいます。
例えば障子の張替えや畳の手入れ、それこそ井戸の仕組みなど…
古くから残っているモノを活かすために向き合うことは、自然と暮らしの知恵を身に付けることになります。
はじめからそういった背景が見えづらい便利なモノに親しみのある私たちは、知らなかったことはもちろん、改めて普段当たり前に行っている暮らし背景を知り、考えさせられるきっかけになりました。
この他にもたくさん蒲生四丁目には町屋を活かした商店が軒を連ねています。
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次回は蒲生四丁目-コミュニティ編-をお送りします。
お楽しみに。
無印良品 グランフロント大阪