【イオンモールKYOTO】ムラサキの根で染める紫色ワークショップ | イベントレポート

キービジュアル画像:ムラサキの根で染める紫色ワークショップ | イベントレポート

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2019/11/19

朝晩とだいぶ冷え込み、冬の空気を感じつつある今日この頃。
紅葉の季節もやってきましたね。

今回は、10月26日に行なわれた『ムラサキの根で染める紫色ワークショップ』の様子をお伝えします。
講師にお招きしたのは、天然色工房tezomeyaの中家壮雄さんです。

紫、というとどんなイメージが浮かびますか?
紫は古来より位の高い色とされてきました。
飛鳥時代の冠位制度で最も位の高い色とされた紫は当時とても貴重な染料であり、染めるのにも大変な手間を要したそうです。

そして今回はムラサキの根を使って、紫色に染めていきます!

早速染めの作業に取りかかります。
まず最初に染めるアイテムを柔軟剤に浸けます。
柔軟剤に含まれる陽イオン系界面活性剤というせいぶんを浸透させることで植物繊維の生地と相性の悪いムラサキの色素が定着しやすくなるそうですよ。

続いてムラサキの根から染料(紫色素)を取り出していきます。
エタノールの入ったコップに根をいれ、割り箸でつぶすようにざくざく…
エタノールに浸けることで水よりも取り出しやすく、温度を上げずに済むのだそうです。
だんだんと赤味の強い、ザクロのような色になっていきました。

色を取り出したらムラサキの根をしぼっていきます。

そこへお湯を入れたらいよいよ布を染めていきます!

最初は赤色だったのがだんだんと紫色へ変化していきました。

完成品がこちら!
鮮やかな紫色に染まり、模様もきれいに出ています。

今回、化学的な話も織り交ぜつつ作業工程をていねいに教えていただき、熱心にメモを取られている参加者の方が多くいらっしゃいました。
染色の仕組みがとても理解しやすく、より一層楽しんでいただけたのではないかと思います。

 


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