適熟にこだわる『総社もも生産組合』の桃作り 【総社もも生産組合】

適熟にこだわる『総社もも生産組合』の桃作り 【総社もも生産組合】

諸国良品

2024/05/01

岡山県中部の桃産地総社市で、若手生産者中心で桃作りに励む『総社もも生産組合』。
『総社もも生産組合』がこだわっているのは適熟。とろける果肉が自慢の岡山の桃は特に傷つきやすくて熟した状態でのお届けは本当に難しいのですが、個体差をできるだけなくす努力を行い、岡山の桃に期待されるようなやわらかでジューシーな果肉の桃を、安定してお届けできるように、生育から出荷まで、細やかな調整を行っています。

『総社もも生産組合』の桃は美味しさが安定していることも特徴の一つ。
天候の影響を受けやすく味にばらつきが出やすい桃ですが、『総社もも生産組合』では、個体差をできるだけなくす努力をし、安定した桃の栽培に取り組んでいます。

例えば、成長に太陽の光はとても大切です。桃の木は葉がうっそうと茂りやすいため、木の下の枝まで太陽の光がさすように、枝の選定方法には特に工夫をしています。『総社もも生産組合』の桃の木は木の下に潜り込むとキラキラと木漏れ日が差し込んでいます。

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収穫前。生産者は毎日桃の木に向き合ってギリギリまで収穫時期を見極めなければいけません。部会の桃生産者みんなが収穫時期のずれをなくすように意思統一をはかります。生産者は各自の桃を選果場に持ち込み、『目合わせ』という作業を各品種ごとに行います。

総社もも生産組合ではシーズン通して50品種ほどの桃がありますが、すべての品種について、桃の糖度、硬度を確かめ、最善の収穫時期をみんなで見極めます。一番の繁忙期に行うこの作業はとても手間と時間がかかりますが、手を抜けない重要なことです。

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収穫が始まると生産者は産地で朝収穫した桃選果場に持ち込みます。『総社もも生産組合』の特徴の一つは非破壊糖度計、いわゆるレーザーセンサーの選果を導入していないところ。桃の美味しさは複雑で奥深く、単純に糖度の高低だけでは判断できません

選果スタッフが一玉一玉目で確かめて、桃の実を包丁でカットして試食することを徹底しています。糖度だけでは測れない岡山の桃の『渋み』『風味』『香り』『こく』。桃の美味しさを追求するために目で見て選果、食べてみて選果を続けています。

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生産者紹介

  • 総社もも生産組合(岡山県総社市)

    生産者名 総社もも生産組合(岡山県総社市) 詳細

    かつて「吉備の国」と呼ばれた総社市で、質の高い桃を生産している総社もも生産組合。
    組合長秋山陽太郎さんを中心に、若手を中心とした生産者グループです。
    誰かひとりではなく、組合員全員が高品質な桃を出荷することを目標として、圃場の整備、剪定、収穫、選果まで、頻繁に研究会を行い、基準の徹底を図っています。県内外からの評価もあがり、組合員も2024年には13軒まで増え、活気のある生産者の団体です。

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