【砺波】マチとヒトがつながる「ねこのくら工房さん」

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2023/08/25

地域で愛される「人・お店・企業」をご紹介するシリーズ第8弾でご紹介させていただいたいただいた「ねこのくら工房」さん。 
 
看板

世界遺産にも認定されている合掌造り集落、和紙作りの伝統産業が継承されている富山県南砺市五箇山地域に「ねこのくら工房」さんはあります。

周囲に広がる大自然、そして山からの湧水が流れるこの地域で、富山県産の大豆、天然のにがりを使い、素材を生かした「堅豆腐」や商品づくりをされています。
 
風景

故郷の文化と伝統の技と、水分が少なく中身も旨味も詰まったしっかりと弾力のある「堅豆腐」。
日持ちも良く、交通手段が限られた豪雪地帯で暮らす人々にとって貴重なタンパク源となる五箇山豆腐は、持ち運びに便利なように荒縄で縛っても崩れないほどの堅い豆腐です。
 
五箇山豆腐

高齢化によるつくり手の減少により衰退の一途をたどっていた豆腐作りは、宮脇さんの集落には昔から営んでいる豆腐屋が数件あるだけでした。
「次世代へ、そして地元を訪れる人々に、五箇山ならではの伝統と味を受け継いでいきたい。」
そんな思いから、宮脇さんは様々な豆腐の作り手の元で修行を積み、地元の老舗豆腐店から手ほどきを受け、富山市小原営農センターにて絹ごし豆腐の製法や衛生管理を学び、調理の知識を付けるため料理学校にも通われました。
準備期間を経て、2005年に五箇山の地に約40年ぶりとなる豆腐店を開業されました。
 
スタッフの方

「美味しいものを見つけたり食べることが大好きなんです」と笑顔で話される食彩師の細川さんは、お子さんに不調があったときになるべく薬を使わずに治してあげたいと、口に入れるものをより選ばれるようになったそうです。
「親として同じ思いを持ったお客様や、少量でよいから本当に美味しいものを頂きたいという方から選んで頂けることがうれしい。」
 
楮

伝統産業が継承されている和紙作りの原料となるの楮(こうぞ)は、クワ科の落葉低木で繊維が太く長く強度があるため、皮を剥ぎ五箇山和紙の原料として使われています。
桜やクルミの香りとは違う、優しく懐かしい独特の香りがする楮ですが、芯棒の部分は燃やされ廃棄されていました。
 
チップ

富山県産丸大豆を使用した商品づくりをしておられる「ねこのくら工房」さんと「トナミ醤油」さんは、楮をチップとして活用し燻製にすることで、素材を生かした優しい香りの商品づくりに取り組まれました。
 
ラベル前

液体を燻製するというのは難しいと言われている中、何回もの施策を経て完成させたものがこの「燻製醤油」。
「トナミ醤油」さんが富山県丸大豆醤油をつくり、そして「ねこのくら工房」さんが楮チップを使い燻製に。
燻製液を使わず燻製にしたこの「燻製醤油」は、煙の香ばしさとまろやかな風味が醤油に染み込んでいるため開封から1年経っても風味が残り続けます。
 
燻製醤油

「これからも出来るだけ合成添加物に頼らず、地元で採れる野菜を使い、安心安全に食べて頂けるものをこれからも一つ一つ大切に作り、お客様にお伝えしていきたい。」
昔ながらの製法を守り、ふつうのおいしさを守る「ねこのくら工房」さん。
 そして大自然に囲まれた五箇山地域 へ、みなさんも是非一度訪れてみてください。


<農事組合法人五箇山特産組合 ねこのくら工房>
〒939-1923
富山県南砺市下梨2074
TEL 0763-66-2678
営業時間:9時~17時
https://nekonokura.com
 
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無印良品では、各地域の歴史や風土や文化、日々の暮らしに根差し、地域の方に愛用されているモノを探す「LOCAL MUJI」という取り組みをしています。
無印良品砺波は「とやまの良品」とし、地域に根差し大切につくられているモノ、環境や文化を守り、課題解決に取り組まれている商品をご紹介していきます。
無印良品砺波ではこの「燻製醤油」を販売させていただくことになりました。
無印良品の商品とご一緒にレジにてお会計いただけます。
みなさんも是非「とやまの良品」のブースにて、商品や企業の魅力に触れてみてください。
スタッフ一同お待ちしております。

無印良品砺波