こんにちは。
無印良品 港南台バーズです。
横浜市が取り組む【横浜マイスター】事業。
横浜市が平成8年度より行っている事業で、市民の生活・文化に役立つ優れた技能を持った方を【横浜マイスター】に選定しています。
無印良品 港南台バーズではこれまで「活字鋳造」「陶磁器絵付け」「日本料理」「鉄道模型製作」「表装(壁装)」「クリーニング」「美容師」の、
横浜自慢の匠の技を持つマイスターをご紹介してきました。
今回は、令和6年度に【横浜マイスター】に選定された野口正男さんを訪ね、横浜市・青葉区【有限会社 野口建具店】にうかがいました。
野口マイスターは野口建具店の2代目で、歴30年以上の建具職人。
建具(たてぐ)とは建物の開口部に取り付けられる可動の間仕切りのことで、とびらや窓などをさします。
野口マイスターは「組子」の技術を学び、磨かれています。
組子とは、釘を使わず無垢材の部品を組んで、緻密な幾何学模様を表現する伝統技法です。麻の葉の模様や波打つ形の「青海波(せいかいは)」、
稲妻のような形の「松皮菱(まつかわびし)」など、古くから着物にも使われている文様がモチーフになっています。
野口マイスターが得意とする麻の葉模様は、小さな木のパーツを組み合わせてできるいくつもの三角形で構成されています。三角形を同じ形に組み上げつつ、
出来上がりを想像しながら微調整をするのが特に難しいそう。そうしないと、枠の中におさまりきらなくなってしまったり、
ゆがんだ形になってしまったりすることもあり、マイスターの技が光るポイントです。
細かいパーツをつくるのに必要な「鉋(かんな)」は、模様ごとに違う特殊なものを使います。近年は「鉋(かんな)」をつくる工場や職人も減ってきており、自作されているものもあるそう。
野口マイスターが組子を学ばれたのは30代半ばのこと。
平成27年度に横浜マイスターに選定された同じく建具職人の田中利男マイスターの講座を受講されたのがきっかけでした。
「建具職人として、日本伝統技術である組子は身に着けたい技術」と思い参加されたそう。
その後も様々なコンテストなどに作品を出品されるなど、常に技術を磨き研鑽を続けていらっしゃいます。
野口マイスターはSNSで全国の職人さんとつながり、情報交換や交流もされていて、作業の様子やイベントの情報などを発信されています。
「みなさんに建具や組子のことを知ってもらいたい」とおっしゃっていました。
ご興味を持たれた方はぜひ、野口マイスターのInstagramをのぞいてみてくださいね。
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有限会社野口建具店
■住所:神奈川県横浜市青葉区鴨志田218-2
■電話番号:045-962-2242
■アクセス:東急田園都市線「青葉台」駅からバス10分
バス停「常盤橋」から徒歩5分
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