こんにちは、無印良品イーアス春日井です。
本日もイーアス春日井 MUJIBOOKSスタッフが毎日お伝えしている
「今日のずっといい言葉」から、素敵な言葉をお届けしようと思います。
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病というものを駄目として、
健康であることをいいとするだけなら、
こんなつまらない人生はないだろうと。
『一切なりゆき~樹木希林のことば』
樹木希林
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樹木希林さんが語った言葉を集めた一冊の本。
語り口は平明で、いつもユーモアを添えることを忘れないのですが、じつはとても深い。
それぞれのことばが樹木さんの生き方そのものだから、
収録されていることばたちが説得力を持って迫ってきます。
今回選んだことばにも、そんな彼女らしさが詰まっています。
樹木さんは、10年以上もの間がんと闘っていました。
全身にがんが転移しても、笑って前を向いて生き続けた人。
そんな人が言うことばだからこそ、重みがあります。
人間、生きていれば色々なことがあります。
嬉しいことも、悲しいことも。病気になることもあります。
そんな時にぼくはこのことばを思い出します。
ぼくは、どうしても自分が許せない時期がありました。
毎晩落ち込んでしまって、自分のことを責め続けてしまう時がありました。
こんな自分じゃ駄目だから早く治さないととか、早く元に戻りたいなんてことを考え続けていました。
でも、時間が経って振り返ってみると、「元に戻る」なんてことはないんだと思います。
「治る」という言葉に、「元の健康の状態に戻る」というイメージを抱いていましたが、
実際はそんなことはなくって、きっと傷は傷のまま残り続けます。
辛かったことは辛かったこととして。許せないことは許せないこととして。
それをそっくりそのまま忘れて元の自分に戻る、なんてことは出来ないんです。
前の自分と今の自分は決定的に違うし、変わってしまっている。
でも、それで良かったんだと思っています。こうなるべきだったのかもしれない、なんてことも少し思っています。
傷ついているあなたもあなたの一部です。
大丈夫。立ち止まっても、進んでも、後ろに下がってもいいんです。
きっとその全部が必要なことで、大事にしなきゃいけないこと。
ゆっくり、のびのびと、笑えるところでは出来るだけ笑う。そんなふうに暮らしていきましょう。
当店で取り扱いのある書籍から MUJIBOOKSスタッフが見つけた、いい言葉を伝えています。
中央広場にて「今日のずっといい言葉」毎日更新しておりますので、ぜひご覧くださいませ。
ではまた次のおたよりで。
無印良品イーアス春日井