シリーズ「有明の人」第4回はインテリアアドバイザーの山本さんを紹介します。
Q.山本さんがインテリアアドバイザーになったきっかけを教えてください。
元々は無印良品の文具や掃除用品などのデザインが好きで、約10年前に無印良品の三軒茶屋のお店で働きはじめました。しばらくすると、インテリアの相談担当を任されることになり、そこで出会った先輩のアドバイザーがお客さまと楽しそうに話をしている風景を目の当たりにし、自分もやってみたいと思ったのがきっかけです。元々は自分から話すのは得意ではありませんでしたが、実は大学で心理学を学んでいたこともあるほど、人が思っていることを聴くことが好きでした。それもあって、お客様の思いを引き出すことで、喜んでもらえるこの仕事がぴったりだったんだと思います
Q.インテリアアドバイザーになる前は何をしていましたか?
中学校から大学まで吹奏楽部に所属して、いろいろな音を聞き分ける耳を鍛えました。その後は大学から写真にのめり込み、広告や雑誌の撮影をするスタジオでアシスタントとして働きました。ここではライティングのイロハを叩き込まれ、光の面白さと奥深さを学びました。昔から模様替えが好きで、自室をいかにくつろげる部屋にするかを試行錯誤していた自分は、空間に音と光という要素がモノと調和していることが大切であることに気が付きました。シンプルであればこそそれらの要素が調和し、心地よい生活ができることを知ったのです。私はインテリア畑の出身ではないのですが、こういった自分の経験と知識を活かして、アドバイザーとしてたくさんの人に無印良品のよさを伝えていきたいと思っています。
Q.普段お客様と接していて、心がけていることはどんなことですか?
お客様がワクワクする気持ちを持って帰ってもらえるように心がけています。
収納の相談でも「早く家でやってみたいです」と言って頂いたり、引っ越しの相談でも「楽しみになってきた」と言ってくださることがなによりも嬉しいです。何かをやってみたい、と思うことは目の前にあるボタンを押したいと思う心理と似ていると思います。私がそのボタンのありかを一緒にさがして、その人が押してくれたら成功なんじゃないかなと思っています。お店から帰ったら楽しいことがある。そういうお土産を一つでも持って帰ってもらえるように心がけています。
Q.無印良品のなかで好きなアイテムはなんですか?
空気清浄機とコの字家具です。どちらも無印良品らしさが詰まっていて好きです。空気清浄機はどこに置いても全く違和感がないどころか、非常に美しい。絵になるんです。それは空気の流れをデザインした機能そのものが形になっているからであり、また航空機のジェットエンジンを彷彿とさせる幾何学的な美しさにあると思います。発売当初より愛用しています。コの字家具は家に4つあります。椅子にも棚にも机にもなって、組み合わせもできる。ただのコの字なのに無限の可能性を秘めている。どうやって使おうか、考えるだけでわくわくしてきます。
Q.東京有明がオープンしたらどんなお店にしたいですか?
誰もが気軽に立ち寄れて、自宅にいるようにゆっくりとくつろいだ気持ちになっていただきたいです。そして来てくださった方にも、オンラインでご相談いただいた方にもワクワクする気持ちを持って帰っていただけるようなお店にできたらと思っています。
無印良品東京有明ではお客様の「役に立つ」ことを目指して様々なご相談にお答えできるよう、準備を進めています。次回の配信もお楽しみにお待ちください。