無印良品近鉄四日市では、食品レジ前のMUJIBOOKSコーナーにて、BOOKS商品の中から、お客様に紹介したい‘今日のずっといい言葉”を選んでいます。
4月に入ってから、朝の近鉄四日市駅は、真新しい制服の学生さんやスーツ姿の新社会人を見かけます。緊張した顔つきに初々しさを感じ、大丈夫だよとエールを送りたくなりました。
新生活が始まった人もそうでない人もいかがおすごしですか。
古書売り場の隣、毎月の特集コーナーが変わりました。
4月の特集は『おいしい文庫』です。
『おいしい文庫』では、「ことばのうま味」、「あかるい食卓」、「草木虫魚」、「2時間ばかりのものがたり」の4つのカテゴリーに分かれています。
その中から本日は「2時間ばかりのものがたり」より、この本を紹介します。
「サキ短編集」
著者: サキ
訳者: 中村能三
発行所: ㈱新潮社
価格: 520円(税別)
著者のサキはイギリスの作家です。欧米では、O・ヘンリーと並ぶ短編の名手といわれているそうです。
O・ヘンリーの短編集は読んだことがありますが、サキ短編集は初めて知りました。ユーモアのある物語の中にピリっとした苦味と、ぞわりとした人間の醜さも見え隠れして、甘いような酸っぱいような短編集です。
2時間ほどで読める短編集なのかと読んでみましたが、ウィットのある風刺の意味がわからず、前に戻って読み直したりと、読み応えのある短編集でした。
4月の特集は、文庫ばかりです。春を感じられる言葉がちりばめられた文庫や、食べるということを突き詰めたエッセイ、庭につどう虫たちの様子を書いた本、昔読んだ懐かしいSF小説と初めて会う短編集まで。この春だからこそ、読んで欲しい文庫ばかりです。
いつもと違う春だからこそ、出会える文庫もあるかもしれませんね。
無印良品近鉄四日市にお買い物に来たら、MUJIBOOKSにもぜひ立ち寄ってください。
あなたが、春を感じる本に出会えるかも。