【近鉄四日市】3月9日(土)『いつものもしも講座』『赤ベコづくり』|イベントレポート

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2019/03/11

本日は3月9日(土)におこなわれた『いつものもしも』と『赤ベコづくり』のイベントレポートです。

これまで無印良品近鉄四日市のOPEN MUJIはワークショップを中心に行っていますが、今回はそこに防災にまつわる講座や紙しばいを組み合わせて開催しました。

まず午前中は無印良品近鉄四日市から徒歩10分の距離にある四日市中消防署の方に講師として来てもらいました。イベント開催当日は3月11日の東日本大震災に近い日だったので地震や火災についての内容を中心にわかりやすく話してくれました。

講座の中で一番印象的だったのは大型地震で屋内の家具やテレビがひっくり返る動画を観たところでした。講師の片から災害時の「想定外」をいかに「想定内」にしておく事が大切であるという事を考えさせられる講座でした。これは無印良品がお伝えしている「いつものもしも」という言葉の本質と非常に重なります。

午後からは無印良品がおこなっている「いつものもしも」のワークショップを30分、その後福島県の復興支援を目的とした「赤ベコの絵付け体験」を行ないました。まず最初の30分は無印良品の「いつものもしも」のワークショップをおこないました。災害時に食料品の備えの大切さを知って頂く「ローリングストック」を紙しばいで行いました。災害時は発生してから最初の3日間は冷蔵庫の中のものを食べてしのぎます。その後の3日間は備蓄している食品を食べてしのぎます。但し準備している非常食も期日を決めて食べる、買い替えるという事をしないと賞味期限が切れてしまいます。そのために「ローリングストック」というおいしい食の備えが出来上がります。ワークショップ中にカレーの試食も交えておこないました。

続いて「赤ベコの絵付け体験」を行ないました。

 

写真は参加された方の作業風景です。一生懸命に色を塗っていますね。赤ベコとは会津地方を代表する郷土玩具張子(木型に和紙を何枚も張る)民芸品です。首をゆらゆら振るユーモラスなさまは会津の風土を物語っています。「ベコ」は会津の言葉で「牛」を意味します。赤ベコは400年以上前に会津の山奥にあるお寺を立てていた時のお話が由来だそうです。山奥で足元が悪い土地でお寺づくりをしている時のことです。材木を運ぶ際に一頭の赤毛の牛が活躍しお寺が完成しました。完成したお寺の前で赤毛の牛は一夜のうちに石となり寺院の守り神になったそうです。

その後、会津地方に厄病が流行した時に、赤ベコをもっていた子どもは病気にならなかったことから、厄除けやこどものお守りとして広まったそうです。写真のものは参加された方の作品です。この赤ベコは会津で残り2軒となった赤ベコ張子を作っている工房『民芸処 番匠(ばんしょう)』さんが協力してくれました。ぜひ興味のある方は調べてみてください。

最後は完成した赤ベコを手に記念写真です。

最後にこのようなワークショップは年に数回しか開催していませんが災害はいつどこで起きるかわかりません。

大切なのは災害が起こった時にどう行動すべきかを知っておく事です。家族で災害時に、どこに避難するかなど決まり事を作る事も大事です。そして日頃から地域住民同士でコミュニケーションをとる事が何よりの防災になります。

是非、この機会に一度考えてみてはいかがでしょうか。

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