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2021/12/18

皆さん、こんにちは。
山形県酒田市で移動販売をしているくらしラボ酒田の松本です。
今月のおたよりでは、山形県民から愛されている郷土料理「芋煮」についてご紹介します。

芋煮1


芋煮とは、里芋の収穫期である秋から冬にかけてよく食べられている鍋料理です。
芋煮は美味しいだけではなく、少し面白いところがあります。
日本海側にある庄内地方と内陸で具材や味付けが異なるのです。
酒田市がある庄内地方では、「豚肉で味噌味」内陸では「牛肉で醤油味」一緒に煮込む具材も異なります。


庄内は里芋、豚肉、厚揚げ、さつまいも、ズイキ芋、こんにゃく、ねぎ、しめじなど。

芋煮2



内陸は里芋、牛肉、こんにゃく、舞茸、ねぎなどが入ります。

芋煮3


どちらの芋煮も入れてはいけない具材はないようで、家庭ごとに色々な具材がプラスされています。
 

庄内の芋煮は一見すると豚汁に似ていて、「豚汁と何が違うの」とよく地域外の方から質問をされるそうですよ。
芋煮は芋がメインなので豚肉がメインの豚汁とは異なるそうです。
私も最初は「これは豚汁だ」と思っていたのですが、2年目の芋煮シーズンを迎え、違いが何となくわかるようになりました。
1.やはり芋がメインであること(特に庄内の芋煮は、里芋以外にもさつまいもやズイキ芋がごろごろと芋が入っています)
2.豚汁とは味が異なること(芋煮は豚汁より少し薄い味付けのようです)
3.芋煮はメイン料理なのでお椀ではなく、大きい器でたくさん食べること
 

芋煮4
芋煮5
芋煮6



山形県をはじめ東北地方では「芋煮会」と呼ばれる行事が毎年10月~11月頃に行われます。
芋煮会は河川敷などの野外で行われることが多く、材料や調理器具を持ち寄り、火をおこしてみんなで芋煮を作って食べ、親睦を深める行事です。
シーズンになると、各スーパーマーケットで芋煮セット(材料と調理器具のレンタル)が販売され、気軽に芋煮を楽しむことができます。

最初は芋煮会は地区や学校の行事で行うものだと思っていたのですが、家族や職場で行う以外にも、若い世代が友人同士で行うことも多いそうですよ。
皆さん、バーベキュー感覚で芋煮会を楽しんでいるそうです。


先日、いつもお世話になっている地域の方のお家で開催された芋煮会へ、酒田POP-UP STOREのスタッフと一緒に参加させてもらいました。

この日はあいにくのお天気だったため、地域の方があらかじめ芋煮をじっくり煮込んでくれていました。

芋煮6


具沢山のご馳走です。


雨が止んでから薪割の体験もさせてもらい、焚火で焼き芋を焼きました。
とても素敵な休日となりましたよ。

芋煮8


自由に過ごせる毎日が戻ってきたら、たくさんの地域の方と酒田POP-UP STOREのスタッフと一緒に、酒田の河川敷で盛大な芋煮会を開催したいと夢見ています。


芋煮はご家庭でも楽しめるので、皆さんもぜひ作ってみてくださいね。


 


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